フェラーリのフェリペ・マッサは、モナコGPでの戦いが簡単なものではないとしながらも、モンテカルロで今シーズン3勝目となる勝利を掴みたいと語っている。

　好調を維持したままモナコGPを迎えるマッサは、これまで同地での優勝経験はないものの、それだけで予想できるものではないと考えている。
「もちろん、僕の個人的な目標はここで勝つことだ。これまでモナコで僕が得てきた結果を大きく更新することになるね」とマッサ。
「ここでは5位がやっとだったんだ」
「でも“5位がやっと”という言葉は正しくないね。僕はザウバーにいたんだからさ。その当時、彼らはF1でもまだ新しいチームだったし、そんなに悪い結果ではない。彼らとは6位という結果も得たが、去年はいい週末とはいかなかった。モナコのレースは多くのマシンがリタイヤしかねない、とても独特なものだというのは分かっているから、まずは完走を目指す」

　ポール・リカールで行われた先週のテストについて聞かれたマッサは、ブリヂストンのスーパーソフトタイヤを履いての走行は限られてしまったものの、チームと彼自身にとってかなりポジティブな結果になったと答えた。
「先週、僕の家からほど近いポール・リカールで何日かテストを行った。僕らにとっていいテストになったと思う。モナコで使用することになる、ハイダウンフォースサーキット向けのいいセットアップを見出すことに焦点を置いた」

「それ以外では、主に僕らが使う2種類のタイヤについて理解を深める作業を行った。正直に言うと、タイヤに関しての作業はそう簡単にいかなかった。僕がテストを担当した2日間で、ブリヂストンが“スーパーソフト”と呼ぶタイヤはわずか数セットしか試すことができなかったんだ。そのタイヤを履いて出た1周目、僕は不運にもトラフィックに捕まってしまった」
「残念だったよ。テストをうまく活かすことができなかったからね。でも、このタイヤがもうひとつのタイヤよりも速さを持っていることは分かっているし、大きな問題ではないよ。それを除けば全てうまくいった」

　今週末のレースに話を戻すと、彼は空から目を離さないようにすると語った。とりわけ、今回は雨が降る可能性もあるからだ。
「週末に向けての天気予報を見ていたんだが、信じられないことに雨になるって言うんだ」と続けるマッサ。
「どうなるかは分からないが、もし雨が降れば、僕にとってはまさしく初めての経験になるよ。このトラックをウエットの中で走ったことはないからね。でも雨が降る時は、全員同じだからね！」
「もちろん、モナコは失敗の許されない場所だし、雨が降ればミスをする可能性は増える。新しいルールのために2種類のタイヤを使う必要があるし、いつもよりギャンブル性が高まるかもしれないね」
「もしセーフティーカーが入ることになれば、その時にどの種類のタイヤを履いているかによって、それが助けになったり壁になったりするだろう。でも、ギャンブルではちょっとした幸運も大事な要素だ。今週末も全てが上手くいってくれればいいね」

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