第2戦マレーシアGP決勝レースで、Honda Racing F1 Teamのルーベンス・バリチェロは11位、ジェンソン・バトンも12位でフィニッシュ。
一方、SUPER AGURI F1 TEAMは、佐藤琢磨が13位、アンソニー・デビッドソンは16位完走だった。
予選ではTカーで走行したバリチェロは、決勝は再びレースカーに乗り換え、ピットからのスタートとなった。
15番グリッドのバトンは、スタート直後にエイドリアン・スーティル(スパイカー)に接触され、いったんは大きく順位を落とす。しかし1周を終えて、16番手までポジションを戻した。バリチェロはじりじりと順位を上げ、バトンのすぐ後ろにつける。その後バトンを抜いて17番手まで順位を上げて、12周目に最初のピットイン。19番手に後退する。
バトンは、20周目には11番手まで順位を上げる。その次の周には1回目のピットイン。レース中盤29周目の時点で、バリチェロ13番手、バトン14番手という展開だ。
後半はこう着状態が続く。34周目にバリチェロ、その後にバトンも2度目のピットインを行い、38周目には、13番手、14番手を走行。43周目にニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ)がリタイアし、バリチェロが11位、バトンはチームメートから0.7秒差の12位でチェッカーを受けた。
ルーベンス・バリチェロ(11位)
「11位フィニッシュは満足できる結果ではないが、昨日の予選と比べると妥当な結果だ。これまで2戦の予選結果は悪かった。しかし、レースペースから考えると、予選で苦しまなければ、ポイント獲得にもっと近づけたはずだ。次のグランプリでは、予選でのパフォーマンスを改善して、さらなるマシンの改善に向け、集中しなければならない」
ジェンソン・バトン(12位)
「予想通りのタフなレースだった。第1スティントはかなりてこずり、どれほどのダメージかはわからないが、スーティルが僕のマシンに接触してきたことがダメージになったと思う。最初の2つのスティント中は、リアのグリップ不足にかなり悩まされた。最後のスティントは、フロントウイングを調節し、ブレーキ配分を前にし、そしてタイヤ圧を減らし、状況改善に取り組んだ。今は12位という結果が精いっぱいだが、昨日の結果を考えると、少しは進歩したと思う」
ジャッキー・エッケラート
Honda Racing F1 Team エンジニアリング・ディレクター
「常に厳しいレースとなるマレーシアで、2台とも信頼性があったし、メカニカルトラブルもなくフィニッシュできた。ルーベンスは、ピットスタートしたにもかかわらず、11台を抜くという力強いレースを展開した。オープニングラップでの接触で、ジェンソンはマシンにいくつかダメージを負ったが、最後のピットストップで調節したことが効果を発揮し、ルーベンスとわずかの差でフィニッシュできた。ジェンソン、ルーベンスともにすばらしい走りを見せ、現状のマシンの実力の中で、最高のパフォーマンスを披露してくれた」