F1で豊富な経験を持つエンジニアのジョルジョ・アスカネッリが、スクーデリア・トロロッソのチームボス、ゲルハルト・ベルガーと再会する形でF1界に復帰し、同チームのテクニカル部門を率いることになった。

　両者は、ベルガーがフェラーリおよびマクラーレンで活躍していた頃に一緒に働いていたが、この5年間、アスカネッリはマセラッティ・コルスでテクニカルディレクターを務めていた。アスカネッリは、それ以前にベネトンやマクラーレンで短期的に従事していたこともあるが、長い間フェラーリでレースエンジニアやR＆Dのヘッドを務めており、F1界から厚い信頼を寄せられていた。フェラーリでは、ベルガーのレースエンジニアを務めたこともあった。

　48歳のアスカネッリはフェラーリへの復帰前、マクラーレンでアイルトン・セナのレースエンジニアを務めた経験もある。その後、マセラッティはGT選手権への参戦を明らかにしたマセラッティに加わるため、フェラーリを後にした。
　今回アスカネッリがトロロッソに加入することにより、元コスワースのエンジニア、アレックス・ヒッツィンガーは、本来の役目であるレッドブルのアドバンスド・テクノロジーズ・デパートメントのヘッドに戻ることになった。トロロッソは、ガブリエル・トレドッツィがチームを去って以来、エンジニアリング部門のリーダーを欠き、ここ数カ月はヒッツィンガーが両方の役割を担っていた。

　アスカネッリは、今週末のマレーシアGPから新しい役職に就く予定だ。

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