今週末に行われるマレーシアGPにおいて、スパイカーF1チームはF8-VIIに“大幅な空力アップグレード”を投入する予定で、これによりチームが大きく進歩することを期待しているという。
先週行われたセパンテストの参加を見送ったスパイカーだが、先のオーストラリアGPで見せた彼らのパフォーマンスを大きく進化させることに自信を見せている。
2台のF8-VIIには、ボディーワーク、サイドポッドの吸気口やバージボードに改良が加えられるほか、空力効果を向上させるべく修正が加えられたディフューザーなどが導入される。このアップグレードは、エアロラボとのパートナーシップによる直接的な成果であり、これでチームは、第二の風洞施設と30人に及ぶスタッフの力を利用できるようになった。
「オーストラリアでの予選のタイム差は、事前に予想していたとおりだった。だがレースペースに関して言えば、前を走るグループにかなり近い位置にいたと思う。マレーシアでは空力アップグレードを投入し、さらに進歩することが目標である」とスパイカーのチーフテクニカルオフィサー、マイク・ガスコインは語った。
「風洞でのシミュレーションによれば、今回のアップグレードによってパフォーマンスは大幅に向上するはずだ。本番のレースでも、我々のポジションを上げることができればと思うよ」
スパイカーのチームボス、コリン・コレスも、彼らがライバルチームに近づくことを願っているという。
「メルボルンで週末に見せたレースパフォーマンスに関して、私はポジティブに考えるべきだとレース後に語った。しかし、我々がそのように楽観視できるだけの、さらに多くの理由を今は持っていると思う」
「エイドリアン(・スーティル)は完走を果たし、クリスチャン(・アルバース)も高いモチベーションを持っている。さらに、今回の大幅なアップグレードのおかげで、両ドライバーともいい位置につくチャンスを得られるだろう」