「バトンはドライビングスタイルを変えるべき」とアンダーソン
2007年3月16日
長年F1のデザイナーを務めたゲイリー・アンダーソンの見方では、メルボルンで開幕したF1の新シーズンで、ジェンソン・バトンが、生来の才能にふさわしい結果を出したければ、ドライビングスタイルを変えるべきだ、という。
アンダーソンのF1でのキャリアは、ブラバム、ジョーダン、スチュワート、ジャガーなどのチームで30年近くの長きにわたっている。彼の見方によると、昨年バトンが予選の速さをコンスタントなポイント獲得に結びつけられなかったのは、マシン自体と共に、バトンの独特なドライビングスタイルに問題があった、ということだ。
「ジェンソンは、他のドライバーたちと違ったドライビングをする」と54歳のアンダーソンは英クラッシュネットに対して語った。
「彼は早くブレーキングしてコーナーに進入し、コーナーの最低速度を高く保つ。彼は他のドライバーよりも、1周の中でマシンバランスに依存する割合が高い。他のドライバーの多くは、ブレーキングを遅らせて、コーナーのエイペックスに向けて飛び込み、マシンをすばやく方向転換して、また加速する。そういうドライバーたちは、1周の中でマシンバランスに依存するのは非常に短い時間だけになるんだ」
「ジェンソンが脱落してしまうのは、マシンがよくない時だと思う。それは彼が、純粋にブレーキングや加速をするという以上に、マシンに大きく依存しているからだ。もしマシンがバランスを保てて、彼の要求に応えられれば、彼は非常に速く走れる。だからこそ、彼はしばしば予選でグリッド上位を取れるんだ。新しいタイヤがマシンバランスに貢献するからね。しかし、レースが進むにつれて、彼は脱落することが多い。チームは2006年末までにそれをよく把握したようだったから、彼らはそれを2007年につなげられるかもしれない」
実際、アンダーソンは、バトンがチームメイトのルーベンス・バリチェロと比べてはるかに悪い成績になるのではないかと考えていたという。バリチェロはF1で14年の経験を持ち、アンダーソンは1990年代にジョーダンで一緒に過ごしていた時から、バリチェロのことをよく知っている。
「ルーベンスはいい友人で、彼とは長い間一緒に仕事をした」とアンダーソン。
「もしホンダが、マシンにどう働いてほしいかについて彼の言葉に耳を傾けるなら、そしてジェンソンが少しルーベンスのドライビングスタイルを取り入れるなら、彼らはチームとして非常にいい形で前進できるだろうと思う。彼らはそういうことをみなやろうとしているとは思うが、問題は、2007年に向けて十分迅速にそれを実施できるかということだと思うね」
シーズン全体を展望すると、環境保護を訴えるカラーリングのRA107は、テストで速さを見せられておらず、信頼性の問題も数多く発生しているが、アンダーソンは、ホンダに優勝の可能性がないと言い切るのはまだ早い、と強調した。
「彼らは2006年を非常によさそうな状態で終えた」と彼は述べた。
「彼らはハンガリーで優勝した。確かにいささか棚ボタ的な優勝だったとも言えるが、そういう要素はみんな持っているものだ。チームは、非常に強力な得点力を有した状態でシーズンを終えた。ジェンソンに合う、2006年末と同程度にいいマシンでシーズンをスタートできれば、競争力を発揮し、上位の争いに食い込んでいくチャンスは大いにあると思うよ」
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 169 |
2位 | シャルル・ルクレール | 138 |
3位 | ランド・ノリス | 113 |
4位 | カルロス・サインツ | 108 |
5位 | セルジオ・ペレス | 107 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 71 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 54 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 42 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 33 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 276 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 252 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 184 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 96 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 44 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 24 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |