スパイカーF1のチーム代表、コリン・コレスは、ライバルチームのスーパーアグリとスクーデリア・トロロッソが、今季レギュレーションの精神に反するマシンを走らせようとしていると主張した。また、それを阻止すべく、他チームと共に法的措置を取る用意があると語った。
ほんの1週間前に、サー・フランク・ウイリアムズが、第三者のデザインをベースにした、いわゆる“カスタマーカー”の使用を阻止するため、それをもくろむチームに対して訴訟を起こす準備があると発表したところだが、コレスもまたスパイカーの新車発表会の席で、訴訟について言及した。
「もし私たちがそのマシンを気に入らなければ、間違いなく差し止め命令を出してもらうつもりだ」とロイター通信に対して語ったコレス。
「彼らは厳しく思い知らされることになるだろう。私はもはや、後から論争したりはしない。私たちは解決策を見出そうとしており、そのために非常に優秀な人々がいる」
2007年のマシンがいまだ未発表となっているのは、スーパーアグリとトロロッソの2チームのみである。新コンコルド協定が実施される2008年には“カスタマーカー”の使用は許可される予定だが、両チームとも、今季の“カスタマーカー”規定に抵触しそうなマシンを準備していると考えられている。
スーパーアグリは昨年型のホンダRA106に似たマシンをテストで走らせており、一方トロロッソは、エイドリアン・ニューエイが初めてレッドブル・レーシングのためにデザインしたRB3に、ルノーエンジンではなくフェラーリエンジンを搭載したものを発表すると見られている。両チームとも、自分たちのマシンはルールに抵触していないと主張している。
「最終的には、誰が証拠を持っているのか分かるだろう。そしてはっきり言えることだが、私はその証拠を持っている。非常に認識の甘い人々がいるようだね」とコレス。
「彼らは、ドライバーズ並びにコンストラクターズのポイントを獲得する権利を与えられるべきではない。ドライバーズポイントに関しては検討の余地があるが、コンストラクターズは絶対に駄目だろう。なぜなら、彼らはコンストラクターではないからだ」