バレンシアでフェルナンド・アロンソがマクラーレンの新車MP4-22を初めてドライブし、「満足はしているが、まだやるべきことはたくさんある」と語った。
2年連続チャンピオンに輝いたアロンソは、終日MP4-22をドライブし、そのパフォーマンスを賞賛した。アロンソは、2カ月後のオーストラリアでの開幕戦までチーム一丸となって全力で作業を続けていかなければならない部分はたくさんあるが、戦闘能力は十分あると語った。
「いまも頬がゆるんでる」とアロンソ。
「でも、まだやるべきことはたくさんある。まだテストの初日なので、すべてがうまくいっているかどうかチェックした。でも、この先、ハードワークに徹しなければならない。2月にはさらに改良が加わるだろう。完璧に仕上げてオーストラリアに臨みたい」
アロンソは、チームが2007年にどれぐらいの成績を収められるかという質問に対して、時期尚早であり予想できないが、昨年のような散々な成績は繰り返さないと述べた。マクラーレンは昨年、1996年以来初めて、1勝も挙げられなかった。
2007年もタイトルを取れば、3年連続チャンピオンという偉業を果たすことになるが、と尋ねられると、アロンソは「難しいだろうね」と語った。
「ライバルたちともっとよく比較する必要がある。フェラーリやルノー、ホンダなどと同じ日に同じトラックで、しかも、できれば燃料の量を同じにして走り、僕たちが本当にコンペティティブかどうか見る必要がある。でも、それが今日の目的ではなかった。トラックでマシンを走らせてみることが目的だったんだ。マシンは予想通り、いいパフォーマンスをしていた」
「正直言って、(去年のMP4-21と新型のMP4-22は)あまり大きな差がない。先月、ヘレスでマクラーレンのマシンをドライブしたが、新車はMP4-21の兄貴分という感じだ。あらゆる箇所で向上が見られた。エンジンもシャシーも以前よりよくなっていて、ブリヂストンタイヤとの相性もさらによくなっていた。パフォーマンスは今後、ゆっくり向上していくと思う。去年のマシンとあまり大きな差はないと言ったけれど、成績は去年と違うものを望む」