フェラーリに影響を及ぼすであろう人的損失があったにもかかわらず、フェリペ・マッサは自信を持って、今シーズンもフェラーリがトップに立てるだろうと語っている。
マッサが伊マドンナ・ディ・カンピリオで行われたスクーデリア恒例のプレシーズンイベントで語ったところによると、フェラーリは自らがトップに立ち続けることを目指して変更を施した新車を準備しているという。
「新しいサスペンションをテストした。ギヤボックスも新しくなっている」とマッサ。
「ドライバー全員から技術的なリクエストがあったけど、たくさんの興味深い解決策も出されている。いろんな面で違いが出てくるだろうね。2006年のマシンとは別物になると思う。いい感じだよ。競争力が高そうなマシンだ。僕も開幕戦で優勝できるように願っている」
今後は、ロス・ブラウン、パオロ・マルティネッリ、ロリー・バーンの抜けた影響が徐々に出てくるだろう。しかしマッサは、それらが大きな差異を生むことはないと主張し、フェラーリには彼らがいなくなった状況に対応して発展できるだけの許容力がある、と語った。
「僕らは今でもコンペティティブだと、僕自身は思っている。ロスやマルティネッリ、バーンが在籍していた2006年にも、すでに状況は変化していたよ。(新しくテクニカルディレクターに就任した)マリオ・アルモンドも大いに活躍していたし、たくさんの仕事をこなしていた。だから、チーム自体が変わったわけじゃないんだ。これまでと同じ、いつものフェラーリだよ」
マッサは、新しく迎え入れたチームメイト、キミ・ライコネンについては、すでにチームに溶け込んでいると語った。
「彼はやってきた時から地に足がついている様子だった」とマッサ。
「チームやチーム内の人たちについて知りたがっているし、見通しは明るいと思う。お互いに良い感情を抱くのは大切なことだ」
「事実、キミの存在はチームにとって非常に大切だ。(彼に対する)期待も高い。速さのあるところを見せているしね。だけど、まだタイトルは獲得できていない」
「チーム内に勝ちたがっている若いドライバーが2人いる。でも、どちらも世界チャンピオンではないのだから、お互いが平等な扱いを受けるはずだ。どちらにとっても条件は同じだよ。僕も自分が良い状況にいる、しかるべき時にしかるべき場所にいると思っている。チームは僕が望むように扱ってくれるし、スタートした直後から自分がコンペティティブであるように願っている。スタートから全てが完璧に進むといいね」
今年は誰がタイトルを獲得するだろうかと問われると、マッサは、2度の世界チャンピオンに輝いたルノーのフェルナンド・アロンソ、そしてライコネンが最強かもしれないと答えた。しかし、ホンダのジェンソン・バトンも無視できないと考えている。
「今年はフェルナンド・アロンソと僕のチームメイトがかなり強そうだね。僕は最強のライバルの1人と働かなければならないけれど、チームにとって重要なのは、チームのために戦うドライバーが2人いるということだ。他にもライバルはいるよ。たぶんバトン、BMWの2人やレッドブルなんかも侮れないだろう。ルノーはどうなんだろうね」