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[Honda]中本修平レポート「車体・エンジン編 その2」

2006年12月28日

 「高回転・高出力」「ピークパワーこそすべて」というのが、一般的なHondaレーシングエンジンのイメージだった。しかしV8・2.4リッターに変わった今年から特に、そのアプローチを意識的に変えたと、中本STDは語る。ちなみに来季は今年のエンジンをベースに、ほぼ開発が凍結される。それがマシンやレース展開に、どんな影響を与えるのだろうか。

「今年のいろんなエンジンを比べてみると、中回転域のトルクの差はすごいですよ。その中でもHondaエンジンは、トルクの山谷がけっこうありました。それでコーナリング中にオーバーステアが出て、挙動を乱したりしていました。でも今は、かなりフラットなトルク特性のエンジンになっています。そうすると少しぐらい回転が低くても、高回転型のライバルと戦えます」

―Hondaエンジンというと長い間、高回転高出力というイメージが強かったですが。

「そのアプローチを、変えていますから」

―それは、いつからですか。

「特に今年から、そういう方向に振りましたね。V8になると、明らかに低中回転域のトルクが痩せてしまいます。V10時代にできていたようなトラクション・コントロールではカバーできないくらいにね。それでも高回転高出力にこだわったら、クルマは速くならないだろうという結論に達したんです。だったら頭(ピークパワー)をある程度犠牲にしても、こっちを重視しようと考えたわけです。V8だからビッグボア、ショートストロークにして、ガンガン回してパワーを出すという議論もありましたが、まずはちゃんと走れるエンジンを作ろうということになりました。たとえ最高回転数が、ライバルが2万回転に達して、われわれがそれに届かなかったとしても、それでよしとしようと」


―Hondaは今季、レース中に2万回転を目指すと言っていましたが。

「これにはかなりこだわりを持って開発しましたが、残念ながら届きませんでした」

―来年からは最高回転数が、毎分1万9000に制限されます。結果的にこれは、高回転を追求しなかったHondaには追い風の措置だった?

「そうですね。でも僕らは最後まで、回転制限には反対したんですよ。『最高回転数ではなく、ピストンスピードを制限すべきだ』『ボア径がまちまちで、なおかつ開発が凍結される中で、回転数を制限するのはフェアじゃない』と言っていたんです。1万9000回転というのがわかっていたら、もっと小さいボア、ロングストロークにしたかったですしね。その辺のルールの作り方が、本当に不明瞭だと思います。だから結果的に僕らに有利になるとしても、回転数制限には反対し続けました」


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