スパイカーは、2007年シーズンに向けて、マックレガー・ファッション・グループとのスポンサー契約を結んだ。
イギリス・シルバーストンを本拠地とするミッドランドMF1チームは、イタリアGPの際、スパイカーからの買収が発表された。今シーズンはノーポイントで終えたものの、チームは計画を順調に進めており、今回のマックレガーとの3年契約は、オランダのスポーツカーメーカーであるスパイカーが選手権を戦っていく上での発展計画のひとつということになる。
スパイカーのディレクター・オブ・フォーミュラワン・レーシング、ミシェル・モルは次のように語った。
「我々のレーシングマシンに、頼もしく、そして有望なブランドをスポンサーとして迎えることが我々の狙いだ。スパイカーの方針に適したブランドを得ることで、F1の中でも最も魅力的なチームになることができるだろう。マックレガーは世界中で愛されている、有名なブランドだ」
「マックレガーのブランド認知度や存在感をさらに高め、世界にアピールするために、我々スパイカーが一役買えればとても嬉しいよ。さらに、“スパイカーF1 by マックレガー”ラインは、チームのイメージ向上の手助けにもなるし、これによってファンも親近感を寄せてくれるだろう」
この契約には、スポンサーシップの他にライセンシングが含まれており、春にはマックレガーは新ライン“スパイカーF1 by マックレガー”を発表する。マックレガーはヨーロッパで最も急成長しているブランドのひとつで、アメリカ・ニューヨークに移住したスコットランド人によって1921年に設立された。
スパイカーによるミッドランド買収と同じように、オランダの合弁企業に吸収されたマックレガーは、当初はレジャーウエアのみを製造していた。しかし合併後、その規模を拡大させると、スポーツウエア、ビジネスウエアをコレクションに加え、2000年には婦人服、子供服、そしてベビーコレクションもスタートさせた。
2007年から、マックレガーのブランドロゴは、スパイカーのマシンのリヤウイング翼端板、レーシングスーツ、チームのスタッフシャツに飾られる予定だ。
「マックレガーとスパイカーは、共にユニークな歴史を持っているし、クラフトマンシップ、デザイン、独占性に対する“純粋なる情熱”を持っているところも非常に似ている」と語るのはマックレガーのコマーシャルディレクター、ジャン−ポール・テン・フーペンだ。
「我々は既に、スパイカーとの素晴らしい協力体制を敷くことができている」
「スパイカー・カーズがF1チームのオーナーになった時、これはチャンスだとすぐに思った。マックレガーをさらに強いブランドにするためのね。今は新しい“スパイカーF1 by マックレガー”コレクションの交渉が終わったところだ」
「我々は今回の提携について非常に嬉しく思っているし、ユニークなプロジェクトに参加することができて、光栄に思っている。新しいオレンジ色のF1マシンを見るのがとても楽しみだ。スパイカーF1チームが成功することを願っているよ」