パナソニック・トヨタ・レーシングは、スペイン・ヘレスでの合同テスト2日目を迎えた。主なテスト項目は、昨日に引き続き、来シーズンへ向けた新しいブリヂストンタイヤに関する作業であり、レースドライバーのヤルノ・トゥルーリにとっては、バルセロナに続き、ヘレスで来シーズン向けのタイヤをテストする機会となった。一方、フランク・モンタニーは、2日続けてのテストとなったが、些細なトラブルの修復に時間を取られ、不満の残る午前中を過ごすこととなった。しかし、午後にはテストを再開、昨日に続き、新しいタイヤについてより多くの情報を収集すると共に、異なるセットアップを試した。ヤルノ・トゥルーリはトラブルに見舞われることもなくテスト・プログラムを遂行し、100周近くを走破。ヤルノ・トゥルーリは明日の合同テスト最終日も参加、12年のF1生活に終止符を打つオリビエ・パニスと共に今年最後のテストを締め括る予定。
ヤルノ・トゥルーリ
「今日は通常通りのテストが出来、順調であった。多くの周回をこなし、良いバランスを見出すために異なる項目を試すことが出来た。今回が、私にとっては2007年シーズン向けの新しいタイヤをヘレス・サーキットで試す初めての機会であり、明らかにこれまでのタイヤよりもここでは遅くなっていることが分かった。新しいタイヤを完全に理解するためにやらなくてはならないことは多いが、これまでのところは上手く行っていると思う」
フランク・モンタニー
「今日は上手く行くと思っていたのだが、予想通りには行かなかった。わずか3周を走行したところで、これまで経験したことのない些細なトラブルに見舞われ、それを修復するために多くの時間を取られてしまった。このために、私は昼食後まで走ることが出来ず、セットアップ作業に十分な時間を割くことが出来なかった。しかし、それでも望んでいた比較作業をこなすことが出来たのは良かった。昨日から作業を続けているが、完璧なセットアップを見出すためにやるべきことは数多く残っている」
パスカル・バセロン
シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー
「午前中フランク・モンタニーが見舞われた燃料タンク内部のトラブルで、多くの時間が取られたのは残念だ。しかし不運にも、原因は些細でも、時には修正するために長い時間かかるものもある。メカニックは懸命の作業で昼食後にはフランク・モンタニーをコースへと再び送り出し、昨日に引き続き、タイヤテストを行うことが出来た。ヤルノ・トゥルーリはタイヤとセットアップに関するテストを行い、良い一日を過ごした。我々も、得られた情報に満足している。また、両ドライバー共にロングランテストも行うことが出来、タイヤは非常に安定しているように感じられた」