F速

  • 会員登録
  • ログイン

[Honda]中本修平レポート「ドライバー篇・その3」

2006年12月13日

 今回は、ジェンソン・バトンが初優勝を遂げたハンガリーGPを改めて振り返ってみよう。雨が降り続けるのか、晴れるのか。非常に予測のつきにくい気象条件の中で、チームはバトンに浅溝、ルーベンス・バリチェロに深溝の悪天候用レインタイヤを履かせた。その理由を、中本STDはこう語っている。

―ハンガリーGPではバリチェロも、4番グリッドで4位入賞。序盤のペースダウンが、このときはさほど目立たなかったのでは?
 いいえ、比較的軽い燃料でスタートした割りにはペース自体は決して速くなかったですね。確か4、5周分、バトンの方が重かったはずです。スタート時点では天候がどうなるのか、予測が難しかったですから、どちらのドライバーに、どのタイヤを履かせるかが大変重要だったわけです。もしこのまま雨が降ってこなければ、路面はどんどん乾いてレインタイヤはすぐに壊れてしまいますから、燃料が軽く、最初のピットインまでの周回数が少ないバリチェロに、エクストリーム(悪天候用レインタイヤ)を履かせるしかありませんでした。もし路面が濡れたままでタイヤが壊れなければ、その間にビューンと差を広げることができるわけです。


 一方、燃料の重たいバトンに、エクストリームを履かせるわけにはいきません。もし路面が乾いてタイヤが壊れてしまったら、すぐにピットに入れないといけませんから。そうしたら、せっかく燃料をたくさん積んでいるのに、タイヤ交換を余儀なくされてしまいます。2人のタイヤを分けた、そしてバトンにノーマルレイン、バリチェロにエクストリームを履かせたのは、そういうことだったんです。
 あのときバリチェロは、「エクストリームタイヤを履かされたのが敗因だった」と言っていましたけど、浅溝を履いていてもおそらく勝てなかったでしょうね。重量差とタイムを比較すると、やっぱりペースが伸びませんでしたから。もちろんドライとウェットでは路面条件が違いますが、1回目のピットイン直後、同じような燃料だったはずのアロンソと比べても、明らかに遅かったですからね。
 ただ、バリチェロが求めてる方向に改良していくと、クルマは確実に速くなります。人間的にもいいヤツで、いっしょにいて楽しいですしね。あとはレースで、いかに安定したペースで走ってくれるかなんですけどね。


レース

7/4(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
7/5(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
7/6(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※オーストリアGP終了時点
1位オスカー・ピアストリ216
2位ランド・ノリス201
3位マックス・フェルスタッペン155
4位ジョージ・ラッセル146
5位シャルル・ルクレール119
6位ルイス・ハミルトン91
7位アンドレア・キミ・アントネッリ63
8位アレクサンダー・アルボン42
9位エステバン・オコン23
10位ニコ・ヒュルケンベルグ22

チームランキング

※オーストリアGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム417
2位スクーデリア・フェラーリHP210
3位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム209
4位オラクル・レッドブル・レーシング162
5位ウイリアムズ・レーシング55
6位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム36
7位マネーグラム・ハースF1チーム29
8位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム28
9位ステークF1チーム・キック・ザウバー26
10位BWTアルピーヌF1チーム11

レースカレンダー

2025年F1カレンダー
第11戦オーストリアGP 6/29
第12戦イギリスGP 7/6
第13戦ベルギーGP 7/27
第14戦ハンガリーGP 8/3
第15戦オランダGP 8/31
  • 最新刊
  • F速

    F速 2025年5月号 Vol.3 日本GP号