[Honda]中本修平レポート「ドライバー篇・その2」
2006年12月8日
新しい環境への適応に苦労していたバリチェロも、シーズンが進むにつれ、少しずつ本来の力を発揮するようになっていった。レース中のラップタイムでも、大部分はバトンと互角。しかし多くのレースで、スタート直後やタイヤ交換直後にペースが落ちる問題に悩まされた。
―せっかく上位グリッドを得ても、すぐに後退するパターンが多かったですね。
(ペースロスは)Hondaに来てからというより、以前からそうだったようです。フェラーリ時代を見返してみても、すでに最初の5周でシューマッハとの勝負はついていました。でもそこから先のペースはほとんど変わりませんから、2人の差は、最初の5周とピットイン前後1周ずつのタイム差だけです。バトンとの間も、同じだといえます。
―それは、どう説明したらいいんでしょう?
わからないですね。本人は、そうじゃないって言うんですけどね。
―今季はグリッド以上の順位で完走しているレースが、非常に少ないですね。
やっぱり、そのペースダウンが影響しているんだと思いますよ。バリチェロはいつも真剣に、自分の意見を主張してきます。それはいいんですが、その通りのクルマにして走らせると、タイムがどすんと落ちて、本人は「うーん」と悩んでしまうんです。そういうことをシーズン中繰り返しやって来て、本人も軌道修正してきました。一方でエンジンもどんどんよくなって、走りやすくなってきたので、ある程度は走れるようになっていきましたね。
―トラクション・コントロールについても、ずいぶん不満を言っていました。
そうですね。それに関しては、バリチェロの言う通りだったと思いますよ。それでいろいろやっていますけど、まだ彼を満足させることはできないですね。
―その改良は、バトンにとっても助かるものですか?
いいえ、そうでもありません。バトンは基本的に、そんなにトラクション・コントロールに頼らないドライバーなんですね。うちのトラクション・コントロールの問題は、効かせ始めが微妙に遅くて、もう要らないという段階になっても、まだ少し残っているところです。今でも完全に解決できていないんですが、それでもずいぶんよくなったことで、バトンも楽になったとは言ってくれていますけどね。
―それによって、バトン側もタイムが改善したんですか?
いや、実はそんなに変わりません。運転が楽になったというだけです。結局バトンにとって、トラクション・コントロールというのはそういうものなんですよ。それがないと走れないなんてことはありませんから。「トラクションをコントロールするのは、本来ドライバーなんだ」「今のシステムは完全じゃないけど、毎周そうなるとわかっているんだったら、それに合わせた走りをすればいい」それがバトンの言い分なんですね。ただそれは、正しくないんです。タイヤを長く持たせる意味でも、トラクション・コントロールがちゃんと機能していた方がいいのです。
関連ニュース

1位 | ランド・ノリス | 44 |
2位 | マックス・フェルスタッペン | 36 |
3位 | ジョージ・ラッセル | 35 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 34 |
5位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 22 |
6位 | アレクサンダー・アルボン | 16 |
7位 | エステバン・オコン | 10 |
8位 | ランス・ストロール | 10 |
9位 | ルイス・ハミルトン | 9 |
10位 | シャルル・ルクレール | 8 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 78 |
2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 57 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 36 |
4位 | ウイリアムズ・レーシング | 17 |
5位 | スクーデリア・フェラーリHP | 17 |
6位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 14 |
7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 10 |
8位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 6 |
9位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 3 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 0 |

