F1ヘレス合同テスト2日目を迎えたパナソニック・トヨタ・レーシングは、レースドライバーのラルフ・シューマッハーがテストを引き継ぎ、TDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)ドライバーのラルフ・小林可夢偉と共に、曇り空ながらドライコンディションの南スペインのヘレス・サーキットで周回を重ねた。シューマッハーは先週バルセロナ合同テストで行った2007年向けブリヂストンタイヤのテストを再開し、チームが最適なセットアップを見出す為の作業を行った。小林可夢偉も先週以来わずか2度目のF1テストながら、ハードな作業をこなした。20歳の小林可夢偉は、F1カーの運転に自信をつけながら、時間が経つに連れラップタイムも向上。チームのために有用な情報を収集した。
ラルフ・シューマッハー
「コースは素晴らしいコンディションとは言い難かったが、今日は全て問題なく進んだ。ヘレス・サーキットは、先週走行したカタルニア・サーキットよりも、全体的に非常にグリップが低く、新しいタイヤにとっては、より困難であることが分かった。いくつかのセットアップオプションを試し、多少変更を行った。我々は今、新しいタイヤのための最良のセットアップを理解する必要がある。しかし、一日を通して速いラップタイムで走行出来たことを喜んでいる」
小林可夢偉
「今日のパフォーマンスにはとても満足している。まだ2度目のテストで、F1カーについて学んでいる最中だ。チームが車両に関する作業を行うために1,2度中断があり、もっと走りたかっただけに、私にとっては難しい状況であった。しかし、それでもかなりの走行を重ねることが出来、午後には、より速く走ることが出来たことは、嬉しい。そして終盤にはとても良いラップタイムをマークすることが出来た」
ディーター・ガス
レース&テスト・チーフ・エンジニア
「今日はラルフ・シューマッハーと共に、2007年に向けた新しい世代のブリヂストンタイヤを明確に理解するために、多くのセットアップ作業を継続した。変更を行いながら、多くのことを学び、その結果は満足行くものであった。小林可夢偉は、昨日走行した平手晃平同様、一日を通してミス無く着実に走行し、終盤には、速く、安定したタイムをマークした。残念ながら両ドライバー共に、若干の信頼性に関する問題で中断を余儀なくされたが、問題解消へ今後も作業を続けて行かなくてはならない」