F1ヘレス合同テストは7日、2日目を迎え17台が走行を行った。この日のトップタイムは来季マクラーレンからデビュー予定の新人ルイス・ハミルトン。2番手はジャンカルロ・フィジケラ、3番手はルーベンス・バリチェロのホンダだった。トヨタの小林可夢偉は17番手だった。
ハミルトンはこの日、78周を走行。フィジケラのルノーを抑え1分18秒684というタイムをマークしている。昨年のGP2チャンピオンのハミルトンはこの日、セットアップとタイヤ、ホイールのマッチングをテストしているが、セッション終盤にはコースオフも喫している。同僚のペドロ・デ・ラ・ロサはセットアップ、タイヤテスト、空力開発に集中し、安定したタイムを刻んだが、ベストタイムは8番手となっている。
2番手となったフィジケラはブレーキの開発を行った後、コンディションが上がってからはタイヤ開発を行った。「2日目は昨日より良かったよ。新しいブリヂストンタイヤについても感覚をつかみ始めた」とフィジケラ。もう一台のルノー、ヘイッキ・コバライネンはタイヤ開発、セットアップを行い10番手タイムとなった。
ホンダのルーベンス・バリチェロは3番手。バリチェロは111周を走行している。ニコ・ロズベルグのウイリアムズ・トヨタ、ラルフ・シューマッハーのトヨタが4番手、5番手でこれに続いている。
ホンダのルーベンス・バリチェロは3番手。バリチェロは111周を走行している。ニコ・ロズベルグのウイリアムズ・トヨタ、ラルフ・シューマッハーのトヨタが4番手、5番手でこれに続いている。
初日最速のフェリペ・マッサのフェラーリはこの日は6番手タイム。マッサは昨日から引き続きテクニカル面での開発、エンジン耐久テスト、新パーツのセットアップを進めている。また、もう一台のフェラーリはルカ・バドエルが走行。12番手で2日目を終えている。この日のフェラーリ陣営のピットにはキミ・ライコネンが登場。マクラーレンとの契約により走行することはできないが、来季の赤いマシンたちの走りを見守った。
BMWザウバーの2台は9番手、11番手。レッドブルのマーク・ウエーバーが続き、スーパーアグリF1の暫定マシンでアンソニー・デイビッドソンがこの日最多の112周を走行し14番手。サスペンション、タイヤに関する貴重なデータを収集した。
15番手にスコット・スピード、16番手にデイビッド・クルサード。17番手となったのはトヨタTF106Bを駆った小林可夢偉だ。バルセロナ合同テスト以来2回目のF1ドライブとなった可夢偉はF1マシンの習熟、ラップタイムの向上に努めた。
「僕にとってはまだ2回目のF1ドライブですし、マシンを学習している最中です。途中、何度か走行が中断するときがありましたが、かなりの時間を走り込むことができました。午後にはかなりラップタイムも向上して、いい1日だったと思います」と可夢偉。ラルフ・シューマッハーのベストタイムからはほぼ1秒差ではあるが、確実な手応えを得たようだ。