パナソニック・トヨタ・レーシングはスペイン・バルセロナ近郊のカタルニア・サーキットで行われているF1合同テストに、2007年シーズンへ向けた準備のために3日間の予定で参加。その2日目は、気温は低いものの好天に恵まれ、レースドライバーのラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリが2007年シーズンへ向けたブリヂストンタイヤを試した。
両ドライバーは、タイヤの特性をつかみ、最適なセットアップを見出すためにチームと共に忙しい一日を過ごした。ラルフ・シューマッハーは先週、富士スピードウェイで行われたTMSF(トヨタ・モータースポーツ・フェスティバル)でデモ走行を行ったが、ヤルノ・トゥルーリは10月22日の2006年シーズン最終戦ブラジルGP以来F1カーをドライブしておらず、今日のテストは約1ヶ月ぶりの活動再開となった。
昨日に引き続き、チームは主にタイヤのテストに焦点を合わせたが、同時に、様々なセットアップと重量配分も試すこととなった。
ラルフ・シューマッハー
「休暇を十分に楽しんだが、F1カーのコックピットに戻れるのは嬉しい。今回我々は本当の意味で、特に、タイヤという点において、来シーズンへ向けてスタートしたことになる。新しいタイヤはこれまでのものと異なる構造を持ち、グリップが低い。しかし、運転はしやすく、ハンドリングも若干容易になった。やや遅くはなっているが、今までよりも少し滑りやすく、限界も少し早くなるが、一層面白くなるだろう。確かなことを語るにはまだ早過ぎるが、問題はないと思う」
ヤルノ・トゥルーリ
「今日はTF106Bにいくつかの変更を行う関係で、望んでいたほど多くの周回をこなすことは出来なかった。それでも、再びF1カーが運転出来るのは嬉しい。今日のテストは、ほとんどタイヤに関するものであり、新しいタイヤへの私の第一印象は、昨年のタイヤよりもやや遅くなってはいるが、かなり安定しているということだ。良く機能しそうだが、我々はタイヤを最大限に活かすべくセットアップに取り組んで行く必要がある」
ゲルト・プファイファー
テスト・チーム・マネージャー
「今日も新しいタイヤを学ぶ作業を継続し、そこから最大のパフォーマンスを引き出すために有効なデータを数多く収集できた。異なるセットアップを試し、可能な限りのトラクションを得るためにテストを行った。タイヤ以外にも、我々は多くの測定を行い、2007年シーズンへ向け、車両の要素を洗い出す作業を行った」