ホンダのジェンソン・バトンは、2006年シーズンの最終戦となるインテルラゴスでのブラジルGPで力強いパフォーマンスを見せて、浮き沈みが激しかった1年間を好調なうちに終えられると感じているようだ。
この1年、ハンガリーGPでバトンが初優勝を挙げるなど、好調な時期もありつつ、シーズン半ばには不調を経験してきたが、バトンとホンダは力強くシーズンを終えようとしている。彼らが過去6戦で獲得した34ポイントという数字は、ミハエル・シューマッハーに近いものであり、フェルナンド・アロンソ、フェリペ・マッサ、ジャンカルロ・フィジケラといったドライバーを上回っている。
しかし、好調の波が訪れるのはいくぶん遅すぎ、ドライバーズ選手権においても、コンストラクターズ選手権においても、順位の向上は望めないため、バトンにはプレッシャーはない。彼は、チームが最終戦以降も向上しつづけ、好調のまま2007年に突入できる自信があるという。
「何戦もポイントを獲得できている状態で最終戦を迎えられるのは、すごく嬉しいよ」とバトン。
「シーズン後半に僕らがどれだけ前進できたかを示しているわけだからね。皆まだそれほど2007年のことは考えていないと思うが、好調なうちにシーズンを終えるのは、どんなときでも大切だ。チームが翌年の準備を進めるにあたって、素晴らしい動機付けになるからね」
バトンは、パワフルなエンジンのホンダのマシンを駆り、上位入賞を狙う。ただし、このユニークなサーキットが好きだと言いながらも、ここ数年の成績はあまり芳しくない。唯一目を引く成績は、2002年の4位入賞だけだ。
「ブラジルも、ここ数戦で発揮できたのと同レベルのパフォーマンスで戦えると思っている。エンジンは日本GPでも力強く見えたし、マシンもインテルラゴスによく合っていると思う。僕にとって楽しめるサーキットだけど、厳しい戦いになるだろう。反時計回りのレイアウトで、しかもバンピーな路面で悪名高いからね。シーズンの素晴らしいクライマックスになるはずだ」