アンソニー・デイビッドソンの父親は、息子はホンダF1チームのテストドライバーの役目はすでに十分に果たしており、彼は来季のF1におけるレギュラーシートを追い求めているところだと明言した。

　デイビッドソンは、BAR時代から過去6年間にわたってホンダの開発ドライバーを務め、かつてはカート時代に戦ったことのあるジェンソン・バトンの裏方としてテスト作業を担ってきた。しかし今は、グランプリの金曜日に出走するだけではなく、日曜に存在感を示す立場になる時がきたと考えている。

　ここ数週間、彼は、ホンダからエンジン供給を受けているスーパーアグリF1チーム入りをウワサされていた。そのため、先の日本GPで2007年ラインナップの1人として正式発表されるのでは、と予想されていたが、彼の名前が発表されることはなかった。この移籍が実現するとすれば、それは、デイビッドソンの頑張りを高く評価しているホンダからのバックアップによってだろう。ホンダは、彼を非常に高く買っており、昨年のウイリアムズや、契約金の魅力的なチャンプカーのニューマン／ハース・レーシングへの移籍を断らせたほどだ。デイビッドソンはグランプリ出走の経験はわずか3戦しかないが、さらにレースでの経験を積みたいと切望している。

　父デニス・デイビッドソンは、地元紙に対して次のように語っている。
「何年もの間、息子は自分のレース人生を犠牲にしてホンダに貢献してきた」
「彼はレースに出たがっている。これは秘密でもなんでもない。今もマネージメントが彼のために動いてくれているところだ」

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