11日、悪天候となったシルバーストン・サウス・サーキットにて、ブラジルGPでの金曜走行に向け、ベネズエラ出身のエルネスト・ビソが、スパイカーMF1で走行を行った。
チームはかなりの周回数を走りこみ、プログラムを完了でき、満足のいく1日を過ごした。テストは翌日も継続され、マルクス・ビンケルホック、クリスチャン・アルバースが走行を担当する。
ビソは次のようにコメントしている。
「非常に難しい雨のコンディションにもかかわらず、皆で良い仕事ができたと思う。僕もF1マシンでの初走行を本当に楽しむことができて、今からブラジルが待ち遠しい。ファクトリーチームもスパイカーMF1のテストクルー全体も素晴らしく、懸命に作業を進めていた。彼らは雨に濡れるのもいとわず、僕をガレージからコースへと送り出してくれた」
ヘッドオブレースアンドテストエンジニアリングのドミニク・ハーロウは、ビソの働きを高く評価している。
「エルネストは今日、チームやマシンのコントロールシステムに慣れ、いい仕事をした。我々はギヤボックスやコントロールシステムなどの開発パーツを使用して走行を重ねた。悪天候にもかかわらず、アーニー(ビソ)が熱心に取り組んでくれたのには、感心させられた。10日後のブラジルでは、プログラムを推進するために大いに活躍してくれるはずだ」
「今日、エルネストはよくやった」とチーム代表のコリン・コレスも言う。
「天候がすぐれなかったものの、彼はマシンをうまく操作し、テストエンジニアたちへのフィードバックも素晴らしかったと理解している。彼は、我々が進めている重要な開発作業において、スパイカーMF1チームを助けてくれた。私は今季のGP2でエルネストを間近に見て、彼のパフォーマンスにとても感動した。彼のインテルラゴスでのドライブを見るのは楽しみであり、彼はそのチャレンジに向けて準備万端だと思っている」