2006年シーズン最終戦となるブラジルGPと、続く冬季オフシーズンを前に、パナソニック・トヨタ・レーシングはスペインのヘレス・サーキットで行われているF1合同テストに2日間の予定で参加している。南スペインのアンダルシア地方は、暖かく、雲ひとつ無い青空がチームを迎え、サードドライバーのリカルド・ゾンタとテストドライバーのオリビエ・パニスが、合わせて200周以上を走破した。両ドライバー共に大きな問題も無く有意義な一日を過ごし、最終日となる明日も同じメンバーでテストを続行する。
リカルド・ゾンタ
「今日の走行は本当に有意義なものであった。多くの周回をこなすことが出来、多くのタイヤテスト項目を遂行出来た。ここヘレス・サーキットと次戦ブラジルGPの行われるサンパウロのインテルラゴス・サーキットを比較するのは難しい。特に、インテルラゴスはコースが大きく変更されており、天候も予測出来ないからだ。しかし、トラクションに関しては似ているということが出来る。今日はコースのコンディションが午前中と午後のセッションの間に大きく大きく変わった。もし午前中に新しいタイヤで走行していれば、さらに良いラップタイムを刻めたと思う。明日もテストを継続し、最終的な決断を行うために、タイヤが路面でどのような挙動を示すか見極めることになる」
オリビエ・パニス
「正直に言って、私にとって今日は普通の一日であった。チームがレース戦略のために必要とする、分析可能なデータを収集し、それらの比較するために一日を費やした。路面コンディションは問題なく“TF106B”も上手く走ってくれた。明日はブラジルGPへ向けてタイヤテストを行うのを楽しみにしている」
ゲルト・プファイファー
テスト・チーム・マネージャー
「両ドライバー共に予定されていたプログラムは極めて順調に進んだ。リカルド・ゾンタはタイヤ比較に取り組み、オリビエ・パニスは、ファクトリーのエンジニアが分析のために必要とする様々な項目についてのデータ収集で一日を費やした。全体的に、“TF106B”は好調であり、一日を通してどちらのプログラムも上手く成し遂げた。明日は、ブラジルGPのタイヤ選択へと、2台でタイヤプログラムを続行する」