イギリス・シルバーストーン・サーキットで行われているF1合同テストは、2日目を迎えた。午前中は厚い雲に覆われていた天候も、午後は太陽が顔を出すまでに回復。チームは、日本GPを含む遠征3戦のためにシルバーストーンならではの天候を利用した。この日からテストに参加したレースドライバーのラルフ・シューマッハーは、シーズン終盤戦へ向けた準備を開始し、フランク・モンタニーは体調不良のリカルド・ゾンタに代わりテストを続行した。明日はラルフ・シューマッハーと共に、テストドライバーのオリビエ・パニスが“TF106B”のテストを引き継ぐ。
ラルフ・シューマッハー
「今日は複雑な一日であった。午前中は順調に走行をこなすことが出来たが、午後は若干エンジンに問題を抱えてしまった。チームの働きで再びコースに戻ることが出来たが、セッション終了前にエンジントラブルに見舞われ、早めにテストを切り上げることとなった。しかし、このトラブルもテストの目的のひとつであり、若干の時間を失うことになったが、明日はその分を取り戻すべく作業を続ける。タイヤコンパウンドのテストを完了し、次のレースへ向けて正しいバランスを見出せることを期待している」
フランク・モンタニー
「午前中はタイヤ評価をするつもりだったが、適切なデータを得るには若干気温が低かった。昨日との比較からも、“TF106B”は天候によるコンディション変化に非常に敏感なように感じる。そのため、午前中は良いセットアップを見出すのが難しいと判断した。とはいえ、最終的には良いバランスを見出し、タイヤテストを完了した。タイヤに関して良い選択が出来たと思っている。また、機械的な不調で、ちょっとしたスピンを喫し、修復するために若干時間を失ったが、全体で見ると今日は有意義な一日となった。テストドライバーを引き継ぐ契約にサインをすることで、再びこのチームのためにドライブ出来れば嬉しい」
ゲルト・プファイファー
テスト・チーム・マネージャー
「午前中コースのコンディションはとても涼しかった。しかし、午後には天候が回復し、良いタイヤ比較の結果を得られ、満足している。急な話にも関わらずフランク・モンタニーが今日もテストに参加してくれたことを嬉しく思っている。この2日間、彼の印象は良く、“TF106B”の準備における彼の働きに感謝している。ラルフ・シューマッハーにとってはやや厳しい一日となってしまった。午前中は順調に走行がこなせたが、午後はエンジントラブルに見舞われ、予定よりも早くテストを切り上げることとなった。明日は、チームがレースへ向けて出発する前に、残りのテストプログラムを完了出来ることを望んでいる」