ライコネン「モナコは予選が肝心」
2006年5月24日
今年のモナコGPは、マクラーレン・チームにとって40周年の記念GPとなる。1966年にチーム創始者のブルース・マクラーレンがM2Bというマシンを駆りF1デビューを飾ったのだ。ドライバーとしては1962年のモナコGPで優勝を果たしているブルースは、F1ドライバーでありコンストラクターとしては、当時最年少の29歳だった。
その後マクラーレンは、この名高いレースでF1チーム最多の13回という優勝記録を誇っている。マクラーレンのモナコGP初優勝は1984年、ドライバーはアラン・プロストであった。以降、1993年までは、1987年を除くすべてのシーズンで優勝。アイルトン・セナがモナコGPで挙げた6勝のうち5勝は、マクラーレンでの勝利だった。
メルセデス‐ベンツがエンジン・パートナーとなってからは、モナコを4回制覇している。ミカ・ハッキネンが1998年に、デイビッド・クルサードが2000年と2002年に優勝。昨年はキミ・ライコネンがポールポジションから完勝を成し遂げた。ファン‐パブロ・モントーヤも、2003年、BMWウイリアムズで優勝しており、現F1チームの中で歴史あるモナコを制したドライバー2名を擁しているのは、マクラーレンだけである。
キミ・ライコネンは、モナコでは予選が重要だと考えている。
「モンテカルロは、僕らが優勝を目指していくうえで、バルセロナ・サーキットとは全く異なるチャレンジとなる。好成績を挙げるためには、予選をうまく切り抜けなくてはならない。モナコはコースが曲がりくねって狭いので、オーバーテイクが不可能に近い。そういうこともあって、各チームの戦略も興味深いものになると思う」
「またモナコではマシン、とりわけマシン前部の反応の良さが全てとなる。バリアまでが非常に近くて、ドライビングも緻密でなくてはならず、コーナーへのブレーキングは、いつもより抑え目にいかなければならない。マシン前部の反応が良ければ、マシンもコーナーの途中や出口で、より優れたパフォーマンスを発揮し、マシンがコーナーを曲がりきる前にスロットルをあけられるようになる。これがモナコでタイムを縮める秘訣で、それだけにハンドリングやマシン的なグリップ、たとえば空力の効率性といったものが、他のサーキットよりも重要なんだ」
ファン‐パブロ・モントーヤも、モナコは独特の難しさがあると述べている。
「モナコGPは全てが最高だ。歴史のあるコースで、その歴史が素晴らしい雰囲気を醸し出している」
「レースでも独特の難関が待っている。コースレイアウトは距離が短くてコース幅も狭く、さらには側溝やマンホール、路面の反り、白線といった様々な要素が含まれるからだ。そうは言っても、車高も極端には高くしたりせず、普段よりもサスペンションのコンプライアンスを大きくする。バンプというバンプが感じられて、ドライバーにとって快適ではないけど、レースの最中ならば気にならない。コーナーでの負荷やストレートでのGもずっと低いし、肉体的にもそれほど厳しくはないね」
「モナコでは冷却も重要な課題で、その理由は本物のストレートと呼べる箇所がないからだ。そのため、シーズン中で最も冷却効果のあるパッケージを用意している。このモナコ仕様の冷却システムは、先週のポール・リカールテストで時間をかけてテストをしたよ。そのテストでは計3、000kmを走破し、モナコ向けの作業だけでなく、高速のカナダGPに向けて、それぞれの部品やセットアップにも取り組んだ」
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1位 | ランド・ノリス | 44 |
2位 | マックス・フェルスタッペン | 36 |
3位 | ジョージ・ラッセル | 35 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 34 |
5位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 22 |
6位 | アレクサンダー・アルボン | 16 |
7位 | エステバン・オコン | 10 |
8位 | ランス・ストロール | 10 |
9位 | ルイス・ハミルトン | 9 |
10位 | シャルル・ルクレール | 8 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 78 |
2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 57 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 36 |
4位 | ウイリアムズ・レーシング | 17 |
5位 | スクーデリア・フェラーリHP | 17 |
6位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 14 |
7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 10 |
8位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 6 |
9位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 3 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 0 |

