元F1ドライバーのニキ・ラウダは、現マクラーレン‐メルセデス・ドライバー、キミ・ライコネンが、最終的には2007年にフェラーリへ移籍するだろうと予想している。これは、ミハエル・シューマッハーが今シーズン末に現行の契約が切れた後にフェラーリに残留するか否かは、無関係であるという。
世界チャンピオンに3回輝いたラウダがロイターに語ったところによれば、マラネロに本拠を置くフェラーリは、すでにライコネンと契約を済ませているはずだと語った。そうでなければ、彼らは“スター・ドライバー”不在となり、今後の見通しが危ぶまれるおそれがあるからだという。
「フェラーリは、シューマッハーの代わりのドライバーを用意しているはずだ」とラウダ。
「彼らが今シーズン末まで待てるはずもなく、そうなれば最も道理にかなうドライバーは、キミだろう。もし彼らがシーズン末まで、誰とも契約を交わさずに待ったなら、(フェリペ)マッサとテストドライバーで戦うことになってしまう」
「いずれにせよ、彼らはキミに決定したはずだと、私は考えている。そして、もしミハエルが現役を続けるならば、マッサがテストドライバーとなり、ミハエルが引退するならば、マッサが(キミと一緒に)レースに出る。これが私自身の考えだ」
その一方でラウダは、特に現在までのフェラーリの調子を考えると、シューマッハーがまだ進退をはっきりさせないのは、“危険な兆候”であると言い添えた。またラウダは、シューマッハーが自分で考える時間が長ければ長くなるほど、現役を続ける可能性は低くなると信じている。
「彼が引退すると心に決めていたならば、現在のような速さは見せていないだろう」と、元ジャガー・チーム代表のラウダは言う。
「彼は(引退するかどうか)本当に分からないのだと思う。しかし、決意するまでに時間を要すれば要するほど、彼が現役を続けるチャンスは低くなるだろう」
「(今シーズン)彼は2回勝っているし、選手権を制覇しようと全力を挙げている。これだけのやる気があれば、“現役を続けたい”と宣言するには十分なはずだ。ところが、彼はそうはしない。これは危険な兆候だと思うね。なぜなら、これは、彼が待つだろうことを示しているからだ。なぜ待とうと思うのか? 自分で分からないからだ。心が決まっていないのだから、どちらに転ぶ可能性もある」