かつてフェラーリやジャガーで活躍した元F1ドライバー、エディー・アーバインによれば、ジェンソン・バトンが昨年ホンダとの複数年にわたる契約延長を行ったのは、大きな間違いだったという。
バトンは2000年にF1デビューを果たし、すでに100戦以上を戦ってきたが、いまだに初優勝を達成できていない。今年は、ホンダと共に、ルノーやフェラーリと優勝争いを繰り広げるという自信を持ってシーズンに突入したものの、現時点では優勝争いに絡むことはできず、先週末のスペインGPでは6位入賞がやっとだった。
英タブロイド紙ザ・サンに、同じイギリス出身の後輩であるバトンの現状について問われたアーバインは、次のように答えている。
「ジェンソンは、間違ったアドバイスを受けたか、あるいは自身で間違いを犯したんだ」
「彼のドライビングは(優勝を狙えるところにまで)上達しているが、彼のチームにはそれができそうもない。F1で成功するには、適切な時期に適切なマシンに乗っていなければならない」
一方、ホンダF1チームを率いるニック・フライは、チームの運気がまもなく好転するだろうと述べ、次戦モナコGPではより良い成績が残せることを願っている。
「(モナコでは)良いレースが期待できると思っている。両ドライバーともあそこは大好きだからね」と、フライはロイターに対して語っている。
「ジェンソンにとっては、当然落ち着ける場所であり、それは前向きに作用すると思う。以前も好成績を挙げているし、サーキットも彼に合っている。(スペインでの)我々のトップスピードは全くひどいものだったが、モンテカルロでは(トップスピードは)大きな問題にはならないので、全力で挑むよ。我々も楽しみにしている」
バトンもまた、彼らがモンテカルロではいいところを見せられると信じている。
「モナコは僕が本当に楽しみにしているレースだ。ドライバーの力で、マシンの差を少しばかり補うことができるサーキットだと思う」とバトンは付け加えた。
「大好きなサーキットだし、ここ数年の間もうまくやれている。今のマシンが力を発揮できるのも、このサーキットだと思っている。空力への依存度も高くなくて、マシン的にかなりの強さを見せられるはずだ」