フェリペ・マッサによれば、先のスペインGPでは、予選と比べて決勝では気温が上昇したことが、ルノーに決定的なアドバンテージを与えたのだという。
マッサは、フェラーリのウェブサイトに掲載しているコラムで、4位という結果に失望していることを認めた。彼もチームも、最前列からスタートしたフェルナンド・アロンソとジャンカルロ・フィジケラを決勝で追い越せると確信していたからだ。
「バルセロナで表彰台に乗れなくてガッカリした。ガッカリするということは、つまり、ここ何週間かで僕らがかなり進歩したということなんだが」とマッサは述べている。
「だけど、レースが終わって、それ以上はやれなかったのだということが分かれば、結果に満足するしかない」
「ガッカリすることなどないのだけれど、僕らはもちろん、ルノーが決勝日にあれほど改善されるとは思っていなかった。全体として、僕らのパッケージは、とにかく速さが足りなかった。僕はタイヤチョイスには満足していたし、今でもやっぱり、決勝に向けて最高のパフォーマンスを出せるタイヤを選んだと思っている。2種類のブリヂストンのうち、ソフトの方では、絶対に柔らかすぎた。確かに、そっちを選んでいれば、僕らはフロントロウからスタートできていたかもしれないが、何周かしたら、苦戦することになっただろう」
「日曜日は、暑さのせいで、ルノーに少し有利になってしまったのかもしれないと思う。僕らが予想したより暑かったからね。しかし、ただ暑さだけじゃなく、コースのグリップレベルのせいもあったし、次の何戦かに向けて、僕らにはまだやらなきゃならないことがあると分かっている」
マッサは、チームボスのジャン・トッドと同様、2006年のチャンピオンシップはまだ終わってなどいないという見方をしている。そして、テストで調整すれば、フェラーリの方に流れを引き戻すことも可能だと考えている。
「日曜日に圧倒的な強さを見せられると考えていたからといって、それが実現しなくてもそんなに驚くべきじゃない。このスポーツでは、ほんのちょっとした変化が、大きな違いをもたらすことがあるんだ。成績のよくないチームが突然活躍したら、それは驚きだろうが、ルノーは今年ほとんどのレースで優勝しているんだし、スペインでは2台とも僕らの前でスタートしたんだ。だから、彼らが勝ったのはさほど驚くようなことじゃない。彼らが倒すべきチームだということは分かっている」