ヨーロッパGP初日フリー走行で、Honda Racing F1 Teamの第3ドライバー、アンソニー・デビッドソンが、午後のセッションで最速タイムをマーク。ジェンソン・バトン、ルーベンス・バリチェロのレギュラー勢も順調に周回を重ねて、8、9番手だった。
朝のうちしばらく小雨が降ったものの、フリー走行の始まった午前11時には青空が広がった。セッション中盤には、路面は完全ドライに。これまでのGP初日同様、レギュラードライバーはチェック走行のみ。デビッドソンが24周を走って、総合5番手のタイムを出した。
午後には初夏の陽射しが照りつけ、気温23度、路面温度40度というコンディションの下、2回目のフリー走行が始まった。28台のマシンが周回を重ね、路面にはどんどんラバーが乗っていく。デビッドソンは28台中最多の38周をこなして、このセッション最速のタイムを記録した。バトン、バリチェロも、8、9番手に入った。
■アンソニー・デビッドソン
「タイムシートのトップに返り咲いたことは、とっても嬉しいね。マシンは、朝のセッションよりすごくいい感じだった。レースでマシンのベストな力を引き出すためには、やらなければならないことは、まだ、たくさんあるよ。タイア評価は、僕の使命さ。今日の僕たちの仕事に報いるためにも、今晩時間をかけて、興味深い結果を引き出したいね。週末に向けては、いいスタートがきれたよ。」
■ルーベンス・バリチェロ
「今日はなかなか順調な一日だった。予選での速さがあることは分かっているから、今日は、レースでのペースに対して、もっと速く走ることに集中したんだ。これまでのところ、いい感じだけど、明日と日曜日に備えて、まだやるべき仕事はたくさんあるね。」
■ジェンソン・バトン
「今日は風がとても強かった。こうしたコンディションでは、いいバランスを見つけるのが難しいんだ。コース上の混雑もひどくて、毎ラップ影響されてしまったよ。日々コンディションが変化するので、テストとは状況が大きく違うけれど、基本的なマシンバランスは悪くない。今夜中に解決しなくてはならない問題がいくつか残っているけど、週末に向けてのスタートとしては満足のいく出来だよ。」
■ジル・ド・フェラン
Honda Racing F1 Teamスポーティングディレクター
「今日は、大きな問題もなく我々にとっては、いい1日となりました。今朝のコース・コンデイションの為に、アンソニーの週回数を予定より減らさなければなりませんでしたが、彼の走行から、たくさんのデータを得ることができました。同じ理由で、レースドライバーに対しては、 今朝は、走行を控えさせました。全体としては、マシンのバランスを、まだ改善する必要がありますが、いいスタートがきれたと思います。」
■中本修平
Honda Racing F1 Team シニアアドバイザー
ホンダ・レーシング・ディベロップメント エンジニアリング・ディレクター
「エンジンは問題ありませんでした。堅実な週末のスタートと言えるでしょう。ドライバーたちのために、まだセットアップをしなければなりませんが、アンソニーがタイムシートのトップに返り咲いたことはとても励みになります。」