ハウエット「トヨタTF106Bの前進は飛躍的なものではない」
2006年5月12日
トヨタのボス、ジョン・ハウエットは、モナコで投入予定のTF106Bについて、過大な評価は避け、“飛躍的な前進が見られることはないだろう”とコメントしている。
また、ハウエットは、ヨーロッパGPについて、残念な結果に終わったが、マシンは今シーズンで1番コンペティティブだったと語った。
トヨタのドライバーは2人とも10番手以内のグリッドからスタート、決勝では、ヤルノ・トゥルーリがレース序盤に6位を走行するものの、マシンバランスに苦しんで9位に終わった。一方のラルフ・シューマッハーはスタート直後の1コーナーでタイムロス。途中、ポイント圏内を伺わせる走りを見せたものの、レース終盤にエンジントラブルでリタイアした。
ニュルブルクリンクはケルンのファクトリーからわずか1時間のところにあり、ヨーロッパGPはトヨタにとって実質的なホームGPだった。
「残念な結果だった」とハウエット。
「戦略はかなりよかった。おかげでラルフも好位置までポジションアップできた。それだけに、エンジンがダメになってがっかりだ。ラルフは1コーナーでタイムロスをし、結果的に(ルーベンス)バリチェロにつっかえることになったが、もう少しハードに攻めることができたはずだ。ヤルノはマシンバランスに苦しんだ。タイヤの最適化の問題だと思う」
「フラストレーションのたまるレースだった。しかし、視野を広げて考えてみると、シーズン開幕はレッドブルやBMWと戦っていたと思うが、いまではもっと前の方を走れるようになっている。ウイリアムズより少し速くなっていると思う。フェラーリとルノーとはまだかなりのギャップがあるので、今後もやるべきことはたくさんある」
チームは現在、モナコでデビュー予定のTF106Bの作業に懸命に取り組んでいる。しかし、ハウエットはTF106Bについて過大評価はしていない。
「空力面のアドバンテージはすべて今のマシンTF106に反映させたので、106Bの空力面でのアドバンテージは小さいかもしれない。ただ、他の点での取り組みをしてきた。主にメカニカル面でね」
「ポール・リカールでは素晴らしいテストができた。しかし、天候が不安定だったので、いささか難しいテストだった。エンジニアやドライバーによれば、かなりのポテンシャルがあるらしい。でも、私は現行車から飛躍的に進化するとは思っていない。メカニカルな点を中心に106を改良したのだ」
ハウエットはまた、GPMAの5チームは間もなくバーニー・エクレストンと合意に達するだろうと語った。
「解決に向かっているよ。なぜ急激にそういう動きが出てきたのかは分からないが、でも、とにかくそうなるだろう」
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1位 | オスカー・ピアストリ | 216 |
2位 | ランド・ノリス | 201 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 155 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 146 |
5位 | シャルル・ルクレール | 119 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 91 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 63 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 42 |
9位 | エステバン・オコン | 23 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 22 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 417 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 210 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 209 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 162 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 55 |
6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 36 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 29 |
8位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 28 |
9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 26 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 11 |

