カタルニア・サーキットでは、頻繁にテストが実施されているため、全チームが熟知するコースだが、BMWザウバーのチームボス、マリオ・タイセンは、それでも今週末のスペインGPでは何か驚くようなことがあるはずだと語っている。
「ドライバーにとってもエンジニアにとってもバルセロナは知り尽くしたサーキットだ。あれほどのテストを行うトラックは他にはなく、おかげて基本セットアップのためのデータは膨大にある。にもかかわらず、レースウイークエンドとなると毎回毎回驚くべきことが起こる」とタイセン。
「コースコンディションはほぼ1時間ごとに変化すると言っていい。我々の目標はドライバー二人ともを予選の第3セッションまで進ませ、レースで数ポイントでも稼ぐことだ」
フェルナンド・アロンソの活躍によってスペインにおけるF1熱が高まっていることについて、タイセンは間違いなく前向きなことだと受け止めているという。
「この数年でスペインが大勢の観客を動員できないことは何度もあったが、2005年には主催者がチケットの完売を発表できた。今年もきっと昨年同様になるだろう。このような盛り上がりがフェルナンド・アロンソのおかげであることはまったく明白だ。スペインはまたBMWにとって強力な成長市場であり、そこでF1への興味が急激に高まっていることは歓迎すべきことだ」
またニック・ハイドフェルドも、間違いなく“アロンソ熱”により会場の雰囲気が盛り上がり、きっといいイベントになると確信していると話す。彼はまたこのコース自体が好きなのだ。
「バルセロナでは何度もテストをするので、どのドライバーもこのサーキットについてはとても詳しい」とハイドフェルド。
「カタルニア・サーキットは空力面においてとてもチャレンジングなトラックだ。他の特徴としては、高速で、高速コーナーには空力的に万全なマシンで挑む必要がある」
「またあそこでのレースは、フェルナンド・アロンソの活躍のおかげで、集客の面ですごい状況になっている。最後のテストの時に見たらスタンドの新設までされていたし、聞いたところではチケットも完売らしい。なのでスペインGPはとてもいいレースになると思うよ」