2007年にフェルナンド・アロンソと共にマクラーレン・メルセデスをドライブするのは、ルイス・ハミルトンかもしれない。autocourse.comとガーディアン紙でコラムニストを務めるモータースポーツジャーナリストのアラン・ヘンリーによれば、それは単なる可能性の話にはとどまらないという。
もっとも、ハミルトンがマクラーレンに加わるかどうかは、キミ・ライコネンがフェラーリへ移籍するかどうかの判断に左右され、ライコネンの移籍はミハエル・シューマッハーが現役続行を決めるかどうかに左右される。
「私の持っている情報源によれば、今年マクラーレンはレッドブルとBMWザウバーの2チームに対して、ルイス・ハミルトンをラインナップに加えてはどうかというオファーをした。もちろん“貸し出し”という形でだ。だが、どちらのチームもそのチャンスに手を出そうとしなかった」と、ヘンリーは最新のコラムで書いている。
「ニュルブルクリンクのヨーロッパGPのサポートレースとして開催されたGP2で2連勝を達成したハミルトンのパフォーマンスを見て、彼らは大いに後悔しているかもしれない。マクラーレンのトップマネージメントのひとりは、そのパフォーマンスを『まさしく驚異的』と形容し、さらにハミルトンを2007年のフェルナンド・アロンソのチームメイトとしてF1に起用することを真剣に検討する可能性があると認めた」
2005年のユーロF3シリーズで圧倒的な速さを見せつけてタイトルを獲得したハミルトンは、今季F1の“育成シリーズ”であるGP2でARTグランプリチームと共に戦い、現時点では選手権リーダーであるネルソン・ピケJrからわずか1ポイント差のシリーズ2位につけている。
彼は11歳のころからロン・デニスとマクラーレンの支援を受けており、近い将来、マクラーレンの“Bチーム”でF1にデビューするとも言われていた。しかしながら、FIAが2008年に新規参入する12番目のチームとしてプロドライブを選んだことにより、このBチームはプロジェクトそのものの先行きが怪しくなっている。
しかし、最近のウワサによると、2008年以降に12チームを超えるエントリーが認められることを期待して、2007年中にマクラーレンのBチームが設立される可能性はまだあるようだ。さらにこのプロジェクトがGP2でのハミルトンのスポンサーでもある日本のディレクシブによって支援されるであろうことからも、彼がドライバーに起用される可能性は高いと言えそうだ。