フェラーリのフェリペ・マッサがヨーロッパGPで3位に入り、初の表彰台を獲得した。これを受けて、チームのボス、ジャン・トッドは、今シーズンの彼の仕事ぶりを賞賛した。
トッドによれば、マッサは“トップ3”、つまりフェラーリのミハエル・シューマッハー、ルノーのフェルナンド・アロンソ、マクラーレンのキミ・ライコネンの3人を追う第2グループに属しているという。
マッサには、今シーズンのここまで、運、不運ともに訪れている。シーズン序盤は派手なアクシデントに何度か見舞われたものの、この2戦、サンマリノGPとヨーロッパGPではトラブルに遭っていない。彼のマネージャーはトッドの息子、ニコラス・トッドであり、マッサはトッド親子とは共に親しい間柄にある。
ニュルブルクリンクでのレースを終え、ジャン・トッドは次のように述べた。
「他のドライバーよりも少しだけ秀でたドライバー3名が、選手権を引っぱっている。私は、その3名に最も近いドライバーたちの中に、マッサが含まれていると思う」
ヨーロッパGPで表彰台を獲得したが、今回の彼のドライビングが、必ずしもフェラーリ移籍後のベストパフォーマンスというわけではないと、トッドは考えている。
「(開幕戦)バーレーンで彼は、フロントロウ獲得という立派な仕事を成し遂げた。だが、彼は小さなミスをし、さらにチームにも重大な過ちがあり、4つか5つポジションを落とす結果となった。第2戦ではグリッド最後列からスタートして5位入賞を果たし、実に見事だった。振り返ってみれば、今回よりも優れたレースであったと言えるかもしれない」
「第3戦は、私も何度か話したようにタイヤ選択が間違っていたが、彼は他車2台とのアクシデントで、レースを(ほとんど)走ることができなかった。第4戦では、ピットストップで順位を1つ落とし、4位でレースを終えた。そして、今回は3位だった。私は、彼は非常に良い仕事をしていると思う」