ロス・ブラウンが、フェラーリの2戦連続優勝について、マレーシアやオーストラリアでは運がなかっただけで、驚くことではないと語った。
ブラウンは、マレーシアとオーストラリアではトラブルを抱えたため248 F1の真の威力が見せられなかっただけで、その証拠に、バーレーンでは、ミハエル・シューマッハーがポールを獲得し、最終的にフェルナンド・アロンソに敗れはしたものの、途中までトップを走っていたと述べた。
「開幕4戦における事実と情報を総合的に考えてほしい」とブラウン。
「バーレーンでは優勝まであと一歩だった。ポールポジションを取り、あと一歩で勝てるところだったので、それほど悪い内容ではなかった。マレーシアではエンジンにトラブルが出て、オーストラリアではタイヤ選択を誤った。この2戦を注意深く見ていれば、我々の力が判断できたはずだ。でも、みんながいつも注意深く事の次第を見ているわけではないからね」
「したがって、イモラでは普段通りの力が出せたのだと私は考えている。レース中盤、ミハエルのタイヤにトラブルが発生したが、彼はとてもうまくドライブし、優勝できた。ここ(ヨーロッパGP)でも普段の調子を維持できただけだ。したがって、優勝は驚きではない。むしろ、みんながそう見ていなかったことが私には驚きだ」
ブラウンは、ニュルブルクリンクではシューマッハーが普段通りの力を発揮してくれたとも語った。
「今日のミハエルの調子は、年の割には上々だと思ったよ!再び素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。イモラとは別のレース展開だったけれどね。イモラはトラブルがあって、かなり守りのレースをしなければならなかったが、なんとか勝ってくれた。ここ(ニュルブルクリンク)では攻められるだけの条件が揃っており、ミハエルはそのとおりやってくれた。彼は決して下り坂にいるわけではない。それだけは確かだ」
もっともブラウンは、シューマッハーが2戦連続優勝したにもかかわらず、来季のフェラーリのラインナップについては口を閉ざした。
「今日の2人のドライバーの活躍にはとても満足している」とブラウン。この日はシューマッハーとともにフェリペ・マッサも表彰台を獲得した。
「今年の中ごろまでに、ミハエルが何らかの決断をする。そうしたら、今後のことが分かるだろう」