フェラーリのジャン・トッドは、チャンピオンシップの行方はまだ分からず、現在はルノーとフェラーリが優勢だが、この状況が続くとは限らないと考えている。
今季これまでの5レースはすべてこの2チームのどちらかが制しており、またフェラーリが問題を抱えた2レースを除く3レースではいずれも、ミハエル・シューマッハーとフェルナンド・アロンソの直接対決となった。
「ある意味、ビッグバトルが見られてチャンピオンシップにとっては良いことだ」とトッド。
「だが我々にとって本当に問題なのは、最終的に重要なポイントを稼げるか、レースで勝てるかということだ。今のところ少なくとも3チームがシリーズ争いを席巻しているのも驚くことではない。各チームの実力を考えれば、今日確かなことが5レース後にはもう確かではなくなるかもしれない」
「シーズン中の車の開発の大切さは分かっているので、今後もレースごとに可能なかぎり有用な開発をしていくことが重要だ。またタイヤの重要性も承知している。チーム間の戦いも激しく、タイヤメーカー間の戦いも激しい。何か起こり得るのか誰にも分からない」
トッドは今年まだ優勝争いに絡んでいないマクラーレンについても侮れないという。
「とても強いチームだ。ライコネンは23周目に最初のピットストップに入ったから、前を行く他の車より10kgから15kgは重かったということだ。つまり予選ではとてもいいラップタイムを出していたことになる。それでレースではウイナーから約4秒遅れでゴールした。今回はマクラーレンにとってあまり思うようにはいかなかったが、次はうまくいくかもしれない。それからホンダもとても手強い。前にも言ったとおり、彼らは強力な開発をして強力なタイトル候補になる可能性がある」
一般には、フェラーリにとってイモラは特別なサーキットであり、当地での走りはその後のレースでは続かないだろうと広く言われていたが、トッドは意に介していなかったと話す。
「私は噂に心を迷わされることはない。ここ10日間以上いろいろなコメントや記事を読んだが、どれも笑ってしまうようなものだった。多くの人々はこの仕事をあまり分かっていないようだ。我々の車が強力であることはシーズンの初めから分かっていたことだ」
「特に第2戦と3戦ではあいにくあまりいい仕事ができず無駄にしてしまったが、あれは他者のせいではなく我々がミスしたせいだ。他の連中は我々よりいい仕事をしたということだ」