ヨーロッパGP最後となるフリー走行は、フェラーリのミハエル・シューマッハーが1分30秒788でトップタイムをマークした。2番手にはチームメイトのフェリペ・マッサが入り、フェラーリの2台がワンツーを独占。3番手にはラルフ・シューマッハー(トヨタ)が続いた。スーパーアグリのフランク・モンタニーは21番手、佐藤琢磨は22番手でフリー走行3回目を終え、各陣営がこのあと14時(現地時間)から行われる予選に挑むこととなった。
土曜日午前11時(現地時間)から始まったヨーロッパGPフリー走行3回目の天候は晴れ、気温17度、路面温度27度、湿度45%というコンディション。ヤルノ・トゥルーリは前日のマシン前部のバイブレーショントラブルが原因不明のためTカーに乗り換えている。
予選前最後となるセッションでは、開始と同時にフランク・モンタニーと佐藤琢磨のスーパーアグリ勢の2台を先頭にティアゴ・モンテイロ、トゥルーリ、クリスチャン・アルバース、ラルフ・シューマッハーらがコースイン。各車がピットへ戻る中、モンタニーがまず1分39秒382をマークする。
序盤、今戦がホームグランプリとなるトヨタの2台が積極的に周回を重ねていき、開始7分にトゥルーリが1分35秒083のトップタイムをマークする。それにR.シューマッハー、同じく地元での開催となるBMWザウバーの2台が上位タイムを出していった。その後、開始18分にレッドブルのクリスチャン・クリエンがトゥルーリを0.141秒上回ってトップに立ち、キミ・ライコネンが2番手につけた。
セッション中盤、M.シューマッハーがコースインし2周目に1分33秒605をマークしてトップタイムを更新すると、直後にフェルナンド・アロンソも好タイムを出したもののM.シューマッハーには0.601秒及ばず2番手。その後はトップが入れ替わる展開となり、フェリペ・マッサ、クリエンがトップタイムを更新していったが、最終的にはニコ・ロズベルグの1分32秒459がトップタイムとなった。
セッション終盤に入り、一時アロンソ、ビタントニオ・リウッツィがトップに立つも、残り10分にそれまで下位にいたホンダのジェンソン・バトンが1分32秒104の好タイムをマークしてトップに立つ。しかしセッション残り6分に好調フェラーリのM.シューマッハーが全セクターベストのラップを決め、バトンのタイムを1秒以上更新する1分30秒788をマークして堂々のトップに立った。それにマッサも続きフェラーリの1-2体制となると、その後アロンソ、ビルヌーブ、フィジケラ、R.シューマッハーが自己ベストを更新するがフェラーリ2台には及ばずそのままセッションは終了した。
これで予選前最後のフリー走行は、トップがM.シューマッハーで2番手にチームメイトのマッサ。以下3番手ラルフ、4番手ビルヌーブ、5番手フィジケラ、6番手アロンソ、7番手バトン、8番手クリエン、9番手リウッツィ、10番手ライコネンというトップ10。
スーパーアグリの佐藤琢磨は22番手、そして注目のモンタニーは琢磨を0.376秒上回るタイムで21番手につけセッションを終了している。