フェラーリのナンバー2ドライバーであるフェリペ・マッサは、先週に行ったポール・リカールとフィオラノでのテストを通じて、彼らのパッケージが“小さな前進”を果たしたと語った。
マッサは、ドイツのニュルブルクリンクで行われているヨーロッパGPにおいて、彼らのフェラーリ248F1は優勝争いに絡むだろうと信じて疑わない。
「先週テストをしたんだけど、次のレースに向けて僕らのタイヤは素晴らしいと思う」とマッサ。
「いくつかあるタイヤの1種類は、イモラで使ったタイヤと同じ種類のコンパウンドを使っているんだ。その他のタイヤは別のコンパウンドを使用している。このテストで僕らは興味深いことを幾つか学んだよ。それにエンジンカバーを少しモデファイしたり、回転翼を少し変更したりと新しいパーツも試したんだ。他にもいろんな組み合わせを試して、その結果僕らは少しだけど前に進んだと思うよ」
フェラーリはサンマリノでの勝利を繰り返すことが必要とされていることに関しては、マッサはあまり気にしていないようだ。
「勝つにはすべてが完璧でないと。完璧でさえあれば確かに勝てるクルマを持つことになる。でもパッケージの全部が完璧であっても、勝つには十分とはならないし、完璧でなくとも勝てる場合はある。前にいるクルマが壊れればいいんだ。でもそれは自分に勝つための能力が十分だったと言うことはできない。クルマ、タイヤ、チーム、戦略。ドライバーは、勝利するためにはそういったすべての要素がうまく作用することが必要なんだ」
フェラーリは勝利を挙げたけれども、それによってマッサが妥協を見出すことは無い。
「もしあるレースに勝ちながらも次のレースに勝てなかったとしたら、その2つのレースの間で、自分がきちっと作業をしなかったということ意味している。だから僕らは作業のペースを維持することが必要なんだ。いい結果を得るためには、努力を続けて、クルマに改良を加え続けなければならない。それでもあまり前進が見られないようであっても、僕らはプログラムの手を緩めてはならない。それはもしかしたら例えば、ちょっとしたタイヤのアドバンテージさえあれば勝利をつかめるものなのかもしれないからだ。僕たちは自分たちの作業を信じ、その結果イモラでいい結果を得ることができた。フェラーリにおいては、ひとつの勝利が誰しもにさらなる勝利を予想させる。サンマリノではこの水準を継続していけばいいんだといういい自信になった。バーレーンやマレーシアでも僕らのマシンはすごくよかったんだが、勝つことはできなかった。でもイモラでは僕らは強いんだということを示すことができた。今はどのレースでもルノーと同等に戦うことができると思っているよ」
2007年に誰がフェラーリをドライブするかについてさまざまな憶測が飛んでいるが、マッサはそういったウワサが彼のドライビングに影響することは無いと言う。
「僕は、チームと一緒に懸命に働き続けている限り、そしてプッシュし続けている限りにおいて、自分の将来には自信があるよ」とマッサ。
「だからそういうウワサは僕にとって何の意味も無いよ」