ヨーロッパGPのフリー走行2回目が行われ、ウイリアムズのアレクサンダー・ブルツが1分32秒675でトップタイムをマークして金曜日のセッションは終了した。2番手、3番手はフェルナンド・アロンソ(ルノー)、ミハエル・シューマッハー(フェラーリ)がマークした。スーパーアグリの佐藤琢磨は26番手、フランク・モンタニーは27番手で本日の走行を終えている。
午前のセッションに続いて行なわれたフリー走行2回目の天候は晴れ、気温は22度、路面温度は午前中のセッションから10度以上も上がり41度、湿度は45%というコンデションでスタートした。
セッションが始まりティアゴ・モンテイロ、ロバート・ドーンボス、ロバート・クビカ、エイドリアン・スーティル、ニール・ジャニ、アレクサンダー・ブルツ、佐藤琢磨らがコースインすると、午前中走行を行なわなかったBMWザウバーの2台もコースに入るなど各車序盤からコースに出て積極的に周回を重ねていった。
開始8分、フリー走行1回目で走行を行わなかったフェリペ・マッサが2周目でトップタイムを出すと、その翌周には1分34秒546をマークし2番手以下を約1秒離すタイムをマークする。その後さらに速さを見せたのは、ウイリアムズのルーキー、ニコ・ロズベルグで開始13分にマッサを0.194秒上回る1分34秒352を出しセッション序盤のトップに立った。
セッション中盤、王者フェルナンド・アロンソがコースインすると2周目にいきなりトップタイムを更新してロズベルグをかわす。アロンソは続けて走行を行い、自らのタイムをさらに縮める1分33秒579をマークする。ミハエル・シューマッハーも徐々にタイムアップし、開始26分に1分33秒708をマークするが、アロンソには0.129秒及ばず2番手に。その後、デイビッドソンとブルツが周回を重ねていくが、アロンソ、M.シューマッハーの2台には及ばなかった。
セッションも終盤に入り各ドライバーが最後の走行に入るが順位に大きな変動はなく、このままセッションは終わるかに思われた。しかし、チェッカー直前に最後のアタックをかけていたブルツがセクター1、2でベストを出してコントロールラインを通過。タイムは1分32秒675で、それまでトップのアロンソを0.904秒上回る圧倒的タイムをマークし、セッション終了となった。
フリー走行2回目が終了しトップはブルツ。以下アロンソ、M.シューマッハー、ドーンボス、デイビッドソン、R.シューマッハー、ジェンソン・バトン、クビカ、ジャンカルロ・フィジケラ、スーティルというトップ10だった。ヤルノ・トゥルーリはピットでマシン全部をチェックしノータイムに終わっている。
スーパーアグリの佐藤琢磨は26番手、フランク・モンタニーは琢磨から0.411秒差の27番手で金曜日のセッションを終了した。