ウイリアムズのナンバーワンドライバー、マーク・ウエーバーは、今週末のニュルブルクリンクでのチームのパフォーマンスについて、あえて予想を口にしようとしなかった。
2週間前のサンマリノGPでは予選こそ10番手に沈んだものの、決勝では着実な走りでFW28を6位に導き、3ポイントを獲得したウェーバー。彼によれば、マシンの信頼性は多少なりとも上向いている感じだという。
「イモラでの予選とレースでのペースは特に目覚しいものではなかったが、あの週末の最もポジティブな成果は、多少なりともマシンの信頼性を取り戻せたことだ」とウェーバーは言う。
「ウインターテスト以来、ブリヂストンは相当な進歩を示しているが、まだ僕らが直面している最大の課題は、それぞれのイベントごとに適切なタイヤを選択するのが難しいことだ。ニュルブルクリンクでライバルたちに対してどのくらい戦闘力があるかは、そのときになってみないと分からない。だが、言うまでもなく、僕らは可能な限り最良の結果を得るために、週末を通じてレース戦略とタイヤの使い方を最適化していくつもりだ」
「この時期、ニュルブルクリンクの天気はとても予想が難しい状況になることがある。それがレースの行方を左右する可能性もあるだろうね」
一方、ウエーバーのチームメイト、ニコ・ロズベルグは、このイベントを心待ちにしているという。ドイツ国籍を持つ彼にとって、このレースは2つのホームイベントのうちのひとつだ。
「ホームレースでドライブするのは素晴らしいことだと思う。ニュルブルクリンクでは過去に何度かいい成績を収めているので、その経験をここでの初めてF1レースにも生かしたい」とロズベルグ。「走るのが楽しいサーキットだよ。いい感じの流れがあるし、いろんな種類のコーナーがある。チームとしては、先週のシルバーストンでのテストを始めとして、僕らが達成してきた進歩をさらに推し進めていきたいね」