BMWザウバーのニック・ハイドフェルドは今季第5戦となる今週末のヨーロッパGPを楽しみにしているという。ニュルブルクリンクは彼が育った地から程近い場所にあるサーキットだからだ。
今シーズンは、ポイント圏フィニッシュがわずかに一度(オーストラリアでの4位)のハイドフェルド。しかしニュルブルクリンクでの過去のリザルトは良く、堅実な戦績を残しており、特に昨シーズンは予選でポールポジションを獲得、レースでは2位に入り、現世界チャンピオンのフェルナンド・アロンソに続く速さを見せた。
「ニュルブルクリンクで走ることは僕にとってはいつも何か特別なことなんだ」とレースを前に語るハイドフェルド。
「僕のホームGPになるからね。僕が生まれ育ったメンヘングラートバハから一番近いサーキットが“リンク”なんだ。3歳の頃、ニュルブルクリンクで自転車の乗り方を覚えた。僕の二人の兄弟と一緒に父親がしょっちゅうリンクに連れて行ってくれて、冬には旧コースにトボガン(小型そり)で滑りにも行ったくらいだった。ニュルブルクリンクで初めてゴーカートを体験したのは8歳の時だった。子供の頃のいい思い出だよ」
「ニュルブルクリンクではたくさんのレースをしてきた。フォーミュラ・フォード、F3、F3000、そして最後はF1だ。このアイフェルのサーキットでのレースひとつひとつを僕は本当に楽しんできたし、何勝かもできた。去年はF1で初めてのポールポジションを獲り、レースでも2位に入った。あんなにうまくいったレースを地元観衆の前で披露できたなんてもちろん最高だったよ」
ハイドフェルドは、地元ファンの応援を楽しみながら、ぜひ好レースで報いたいといつも頑張っているという。
「ホームレースで余計なプレッシャーを受けているとはこれっぽっちも思ったことはない。それどころかみんなの声援を本当に楽しみにしているんだ。あんなにたくさんのファンが来てくれるのはあそこだけだからね」