ホンダのルーベンス・バリチェロは、今週末のニュルブルクリンクでは、強力なパフォーマンスを見せることができるだろうと期待を持っている。
バリチェロはイモラで予選ではチームメイトのジェンソン・バトンに次ぐ3番目のグリッド位置を確保し、速さを取り戻したように見えた。だがレースにおいては2人ともRA106でいい走りを見せることはできず、バリチェロは、レース中に給油リグのトラブルやリヤタイヤがロックするという問題を抱えていたこともあって、最終的に10位と不本意な位置でフィニッシュした。
「僕はいつもニュルブルクリンクをエンジョイしているよ。2002年に僕が勝利を挙げたサーキットのひとつだからなおさらだね」とバリチェロ。
「かなりチャレンジを要求されるサーキットだ。高速コーナーと面白いアンジュレーションがあるなかなか変わった特徴を持ったトラックだ。僕らが訪れるときはたいてい気温が低いので、タイヤをいかに温めるかが重要になるだろうと思っている。ここ最近のテストではその準備に時間を費やしたよ。先週のシルバーストンでのテストではセッティングを見つけるためにハードな作業をこなした。だからニュルブルクリンクではいいパフォーマンスを見せられると思っているんだ」
シルバーストンでのテストについての詳細を尋ねると、最終日にギヤボックスに問題が発生し、計画よりも少ない周回数となったものの、バリチェロは、間違いなく車に改良を施すことができたと断言している。
「チームはこれでもかというくらい懸命に作業を続けていた。そして車のセッティングに関して大きな進歩を成し遂げた」とバリチェロ。
「僕らは2日間にわたってかなりの距離を走りきった。木曜日には小さい問題がいくつかあってその影響はあったけどね。多くの時間をいろいろなセッティングで作業することに費やし、一日の終わりには確実に良くなっていた。もちろんまだ完璧というわけではなく、今後も継続して作業していかなければならないけど、感触としてはかなりポジティブだよ。僕らの調子はいいと言えるし、もちろんニュルブルクリンクのレースに向けての準備は整っている」