マクラーレンのチーム代表ロン・デニスは、F1第4戦サンマリノGP終了時点でフェルナンド・アロンソとルノーが選手権をリードしているが、今シーズンのドライバーズ、コンストラクターズ両選手権へチャレンジするための時間はまだまだあると語っている。
デニスは、昨年の同時期に比べ、ルノーとの差は縮まっているという事実が励みになっていると語っている。サンマリノGP終了時点で、コンストラクターズ選手権ではルノー51ポイント、マクラーレン33ポイントとその差は18ポイントとなっているが、昨年の同時期ではルノー46、マクラーレン25とその差は21あった。またドライバーズ選手権においては、現在トップのアロンソは36ポイントを獲得。18ポイントのキミ・ライコネンや、15ポイントのファン−パブロ・モントーヤに差をつけており、このアロンソのポイントは、昨年の4レース終了時とまったく同じ数字となっている。その時点でライコネンはわずかに7ポイントを獲得したのみであり、また2レースを欠場したモントーヤは8ポイントとなっている。
「選手権の長さとグランプリの数を常に頭に入れているよ」とデニス。「我々は時間をかけていくつもりだ。クルマを良くしていくことにはかなり自信はある。もちろんどのチームだってそうするだろうが、我々の改良の方が他よりも上回っていることを願うよ」
またデニスは、高いエンジン温度が、サンマリノGPでハードにプッシュできなかった原因であると語った。だが、3位のモントーヤはアロンソとミハエル・シューマッハーのバトルにもっと接近することができたはずだと語っている。
「あまり冷却されない状態で走っていた。何しろ渋滞だったからね」とデニス。「そこに座って彼らが戦うのを見ていた。ミハエルが若干苦しんでいることは明らかだったし、向かって行きたい誘惑はあった。そしてトライして追いつきたかったけれど、しなかった。エンジンの温度が限界にあったからだ。気をつけて走らなければならない状態ではあったが、仮にプッシュしてフェルナンドのテールについたとしたら、2位になれたかもしれない。フェルナンドがラインを外してくれればの話だがね」
「前レース終了時点でポイントはかなり接近している。昨年のイモラでのレースが終わった時点に比べればかなりいい状況だ。我々としてはまだクルマに導入したい項目がいくつか残っているんだ。それによって最大のライバル、ルノーとのギャップが埋まればと思っているよ。」
そしてデニスは、サンマリノGPでのブリヂストンとフェラーリの組み合わせは強力であったにもかかわらず、今シーズンその強さがすべてのレースにおいて発揮されるとは思っていない。