パナソニック・トヨタ・レーシングは、南仏ポールリカールでの3日間に渡る合同テストを終了した。
昨日の合同テスト2日目は、降雨に見舞われ、最終日も雲に覆われたコンディションとなったが、ラルフ・シューマッハーにとって150戦目であり、ホームGPでもあるヨーロッパGPへ向けた準備のためのテストプログラムを遂行した。チームの本拠地であるケルンから最も近いサーキットで行われ、ファンも多く訪れる第5戦ヨーロッパGPで、チームは、ポイントを獲得し、より上位でのフィニッシュを目指して全力で挑む。
ラルフ・シューマッハーは初めて新パッケージ“TF106B”をテストし、100周以上を走破した。
ラルフ・シューマッハー
「今日は異なる仕様のタイヤを試し、来るレースに向けたセットアップをテストした。新パッケージの“TF106B”を初めてドライブし、全ては予想通りに進んだ。作業に若干の遅れは生じたが、現時点ではそれについて語る状況にはない。全体的には、タイヤの暖まり方に関する問題を改善し、ブリヂストンの様々なコンパウンドを試した。車体も戦略も開発途上であり、今後のレースも挑戦となるだろうが、チームは良い仕事を続けており、正しい方向へ進んでいると思っている」
リカルド・ゾンタは今週のテストで、次戦へ向けた準備のために、非常に多くの距離を走破した。
リカルド・ゾンタ
「この3日間は新しいコース設定での走行に費やした。次戦ヨーロッパGPのためのセットアップ作業と同様に、ブリヂストンタイヤに関しても多くのテストを行った。テストは順調に進み、3日間で300周以上を走破した。最終日となった今日は、1日中ハードに作業を続け、早目に予定されていたプログラムを全て終えた。チームも、この3日間に我々が成し遂げた結果に関して満足していると思う」
テスト・チーム・マネージャーであるゲルト・プファイファーは、この3日間のテストを振り返り、次戦へ向け、楽観的である。
ゲルト・プファイファー
テスト・チーム・マネージャー
「今週のテストは、我々にとって非常に実り多きものとなった。2台共に、ダンパーのセットアップのような、小さな項目も含め、全体的なセットアップとタイヤテストを遂行した。また、第4戦サンマリノGPでの問題点を分析し、いくつかの良い解決法を見出した。新パッケージの“TF106B”は、多くの距離を走破したが、スペインGP後のテストでも、この仕様でのテストを続行することになる。再びここポールリカールへと、テストのために戻ることになると思うが、それは、ここポールリカールのコンディションがモナコGPのシミュレーションに適しているためである。新パッケージの“TF106B”は良いポテンシャルを示しており、モナコGPにはこの“TF106B”を投入できるだろう」