プロドライブが、2008年からF1に参戦する12のうちのひとつのチームであるという発表が行われた後、FIA会長マックス・モズレーは、プロドライブがF1のグリッドに就けるようになったのはきわめて道理にかなった選択であったと認めている。
「プロドライブは、財政的支援、技術的能力、及びモータースポーツの経験を最善な状態で持ち合わせている。また世界ラリー選手権への参加を通じてFIAにも名が知られている」とモズレーは説明した。「さらにプロドライブの経営責任者、デイビッド・リチャーズは、フォーミュラ・ワンのチームの代表としての経験もある」
「モータースポーツ評議会が、2008年への参加申し込みを2006年3月24日から受け付け、2006年3月31日で締め切るということを決定した後、我々は現在F1に参戦しているすべてのチームにその旨を伝えた。また参加に興味を持っていることを我々が知っているその他の組織に対しても同様に知らせた。また参加申し込みを希望する団体の誰もが見られるようにプレスリリースも発行した」
「すぐに現在の11のフォーミュラ・ワンのチームより申し込み手続きを受け取った。他にも11のチームより申し込みを受けた。我々はそれぞれのチームに対して、財政状況やモータースポーツの運営の経験などについて詳細な情報を得るべく問い合わせの書面を送り、我々がすべての情報を集め、可能性の高い参戦者のリストを評議会に渡した。投票はファクスにて行われ、プロドライブが12番目のチームに選ばれた」
「世界評議会は、現在参戦中のチームに関しては、彼らはすでに選手権に参戦しており、事実上その能力があることが明らかなので、彼らの参戦を拒む理由は無いと認めている。プロドライブは、財政状態、技術能力、経験が決め手となった」
また、非常に多くのポテンシャルのあるチームが、残り1つの場所を確保しようとしている状況になったことに驚きはなかったとモズレーは語っている。
「嬉しさは感じたが驚きはしなかった」とモズレー。「フォーミュラ・ワンはモータースポーツの頂点であり、2008年より導入される新しいレギュレーションによってこれまでより多くのチームに可能性が広がることになるだろう。私をもっとも喜ばせたことは、多くの参戦申込みを受け取ったことだ。これだけの需要があるのなら、フォーミュラ・ワンの将来は明るい」