28日、プロドライブが、2008年F1世界選手権へのエントリーを認められたことを明らかにした。
2008年F1にエントリー申請をしたチームは22チームあったが、エントリーが認められるのは12チームとされており、現行では11チーム存在するため、新チームは残り1枠を争う状況にあった。この最後の1枠である12チーム目となったのは、うわさどおり、プロドライブだった。
「当社の全員にとって最高のニュースだ」とプロドライブ代表のデイビッド・リチャーズ。
「我々はWRC、BTCC、ル・マンGT1を制してきた。そしてF1にもプロドライブチームとして参戦したいという希望をかねてから表してきた。これで(目標に)一歩近づいたことになる」
「(2008年に)新レギュレーションが導入されることで、プロドライブはそれほど費用をかけずに競争力を身につけることができるだろう。さらにはF1をよりエキサイティングにし、世界中の観客やTV視聴者をもっと楽しませることにもつながるだろう」
「エントリーは始まりにすぎない。あと2年足らずのうちに、チームを作り上げて、2008年開幕戦のグリッドにコンペティティブなマシン2台を並べなければならない。これから膨大な作業が待ち受けている。専門知識にも経験にも長けたチームを相手にしなければならないのを知っているからね。だが、プロドライブには20年以上にわたるモータースポーツの経験がある。我々は全員、このチャレンジを楽しみにしている」
プロドライブがF1に参戦するのは、もちろんこれが初めてとなるが、リチャーズは、1998年にはベネトンF1チームの代表を務め、2002〜2004年にはBARチームの指揮をとり、2004年にはチームをマニュファクチャラー2位に導いており、F1における経験は十分に持っている。
プロドライブはすでにイギリスにおける新たなファクトリー建設計画を発表している。この建設には地元の反対もあるようだが、建設許可が下りれば、作業は今年末にも開始されるという。当面の間は、現在所有している施設でF1プログラムを進めていく予定だ。