BMWは、今シーズン6つのGPにおいてF1の“テーマパーク”を催すことを明らかにした。手始めは5月にニュルブルクリンクで行われるヨーロッパGPとなる。
“BMWザウバーF1チームピットレーンパーク”は、入場者が身近でF1を見学することができ、“F1の聖域”でもあるピットへアクセスすることも可能になる。
5000平方メートルのこのテーマパークは、トラックの90メートルのロングストレッチ、さらにはグランドスタンドやピットレーンを利用して催される。チームドライバー、ニック・ハイドフェルド、ジャック・ビルヌーブ、ロバート・クビカは訪れるファンの質問に喜んで答えることだろう。
「このテーマパークの設置によってファンはモータースポーツをより身近に感じられるようになる」BMWモータースポーツ部門のディレクター、マリオ・タイセンはそう語った。
「だから我々は、ファンと触れ合えるように気遣った。これはハイテク・アドベンチャーパークとも言えるね。そうしてテーマパークを経験した人々は、友人や家族にその経験を伝える。そしてみんなに見せるために写真を撮ったりお土産を持って帰ったりするだろう。彼らファンが望んでいることを彼らに与えるというまったく新しいアイデアを我々はいくつか考え付いた。BMWザウバーF1チームピットレーンパークの初日が本当に楽しみだよ」
「このピットレーンパークは、フォーミュラワンを身近に感じさせるものとなるだろう」BMWの営業本部及びブランドマネージメントのディレクターであるトルステン・ミュラー・オトボはそう語った。
「BMWにとっても、BMWのブランドを多くの人々に実際に体験してもらう場所を設けることは非常に大切なことだ。普通は遠く離れた場所から見たり聞いたりすることしかできないF1を、至近にかつリアルタイムでファンは見ることができる。このプロジェクトは、普段我々のモータースポーツ活動を支えてくれている皆さんへの恩返しのプロジェクトだ。ニュルブルクリンクで初めて披露することができて本当に嬉しく思う。BMWから投じられた一石だね」
パークの入場料は、グランプリのチケットがあれば無料。またBMWの車両登録証と車のキーでも入ることができる。テーマパークの施設はヨーロッパGPが終了した時点で撤収され、他の5つのイベントで再び組み立てられる。今後バルセロナ、シルバーストン、モントリオール、モンツァ、そして上海での開催が予定されている。