マレーシアGP決勝レースで、SUPER AGURI F1 TEAMの佐藤琢磨は、ライバルたちとバトルを繰り広げ、14位完走。井出有治は残念ながら、途中リタイアだった。
佐藤17番手、井出18番手からのスタート。二人ともこれをうまく決めて、1周目を終えた時点で佐藤16番手。井出も背後からの猛追をよくしのいで、19番手にとどまった。12周目を終えた時点で、佐藤は上位陣のリタイアもあって、14番手。しかし15周目にはずっと抑え続けたC・アルバース(ミッドランド)についに抜かれ、15番手に。井出は18番手で我慢の走りを続ける。
27周目。14番手を走っていた佐藤は、V・リウッツィ(トロロッソ)にS字コーナーで抜かれる。しかしすぐあとの最終コーナーで思い切りブレーキングを遅らせ、ブレーキをロックさせながらもオーバーテイクに成功し、意地を見せる走りをした。
34周目。井出はコース脇にマシンを止め、残念ながら完走はならなかった。佐藤は2度目のピットイン後でT・モンテイロ(ミッドランド)に先行され、14位で2戦連続の完走を果たした。
■佐藤琢磨 14位
「バーレーンよりもチームワークが良くなった。ピットストップの際もタイムロスすることなく、レースに戻れて、数台のクルマにチャレンジすることができた。ハイダウンフォース・コーナーではスピードに苦しんだが、今回のレースもエキサイティングだったし、再びフィニッシュすることができた。ライバルに追いつくには、もっと頑張らなければならない。だが、今日はチームワークも良かったので、満足しているし、チームを誇りに思う」
■井出有治 34周目リタイア
「スタートからクルマのバランスは良かったが、バーレーンと同じメカニカルなトラブルが生じた。走り続けるにつれて、その問題が悪化して、だんだんスピードが落ちて、ストレートで加速できなくなった。その後、クルマがストップしてしまった。今回のレースはぜひともフィニッシュしたかったので残念だ。とりあえず、オーストラリアでのフィニッシュを目標として、そこから始めたい」
■鈴木亜久里
SUPER AGURI FORMULA 1 TEAM チーム代表
「ピットストップはうまくいったし、琢磨のレースは良かった。スタートも良かったし、今のシャシーにしては期待以上の素晴らしい走りを見せてくれた。残念ながら有治はバーレーンと同じようなメカニカルな問題に苦しみ、チェッカーフラッグを受けることなく止まってしまった。だが、今日の彼の走りはとても良かったと思う。シーズン第2戦を終えることが出来て、満足している。来週の第3戦オーストラリアが本当に楽しみだ」