マレーシアGP初日フリー走行は、SUPER AGURI FORMULA 1の佐藤琢磨、井出有治ともに、午前と午後の合計2時間のセッションを走りきった。佐藤は40周、井出は35周をこなした。
ここセパンは井出にとって、SUPER GTやフォーミュラーニッポンでレースを重ねており、知り尽くしたコースである。午前中のフリー走行は、佐藤18周、井出19周と、順調に周回を重ねた。
午後のセッションも、できるだけ距離を伸ばすことに専念。井出がコースを飛び出したものの、2人ともトラブルなく1時間を走りきった。佐藤は22周を走行し1分41秒549、井出は16周を走行し1分43秒164を記録した。
■佐藤琢磨
「今日も充実した一日だった。問題は何も生じなかった。集中タイヤテストなど、予定通りにプログラムを完了することができたので、明日のセットアップを決めるための重要なデータを得ることができた。マレーシア初日は良いスタートを切ることができたと言えるだろう。今日の仕事の内容には満足している」
■井出有治
「今日は前回よりも走行距離を延ばせたので嬉しいが、2回のフリー走行の間中、アンダーステアに苦しんだ。プログラムの一環として、2種類のブリヂストンタイヤをテストしたが、午後のセッションで選んだタイヤはバランスが悪化してしまった。できるだけ早く原因を究明して、この問題を解決する必要がある。明日はできるだけ良いポジションで予選通過したい。そして、日曜日のレースでは是非完走したい」
■鈴木亜久里
SUPER AGURI FORMULA 1 チーム代表
「今日のフリー走行は2台とも比較的問題も少なく、満足いく結果だった。プログラムも予定通り終えることができたし、初めて試した新しいブリヂストンタイヤにはドライバーたちも満足していた。有治には大きなアンダーステアの問題が残ったが、明日は新しいフロントウイングを試して、この問題を解決したいと思う。だが、全体的にはうまくいった一日だった」