バーレーンGPで活躍を見せたニコ・ロズベルグは、今週末のセパンでは、コースに慣れるために、フリー走行で多少多めに周回すると語った。7位というセンセーショナルな結果を残したバーレーンでは、レース前にはごく少ない周回しかしなかった。
ニコがバーレーンをGP2で経験していたため、ウイリアムズは、彼のフリー走行での周回を、同僚のマーク・ウエーバーと同じ周回数に制限した。エンジンをセーブするために、両ドライバーは3回のセッションで16周しか走行せず、その多くはインスタレーションラップか、インラップ、アウトラップだった。その代償として、ロズベルグは、ウエーバーと一緒に予選のトップ10のセッションに残ることができず、スタート後には1コーナーのアクシデントに巻き込まれることにもなった。
しかし、最終予選に残れなかったために、さらにもう少し周回数を節約できたので、それを今週末、彼がまったく知らないコースであるセパンで使うことができそうだ。
「あれがマレーシアで役立つだろう」とロズベルグは英クラッシュネットに対して語った。
「あそこではもうちょっと周回できそうだ。僕にとって重要なことだよ。だって、バーレーンでは10周かそこらの走行だったけど、それでは足りないからね。特に、僕にとってまったく初体験のサーキットなんだから」
ロズベルグの素晴らしいドライビングは、1周目のニック・ハイドフェルドとのアクシデントでタイムロスが生じただけに、いっそう印象的なものとなった。ノーズ交換のためにピットインしなければならず、ジャッキのトラブルでさらに時間をロスした。そのせいで、追い上げを演じなくてはならなかったのだ。
「レースの間じゅう、ひたすら頑張り続けたよ」とロズベルグ。
「それで2ポイントを獲れて、本当に嬉しい。ひたすら頑張った。マシンはよかったし、フィーリングがよかった。とても楽しかったね」
「（スタートのとき）隙間があったので、そこに飛び込むことにしたんだ。実際には完全に入り込めずに、半分入りかけた状態だった。ニックはほんの少しスペースを残してくれたが、あと20センチくらいあれば十分だったんだ。彼は縁石に乗ってはいなかったし、僕はあそこにいたんだからね。僕としては、彼にはイン側に誰かがいるかどうかは見えるだろうと思ったんだ。結局は、たぶん僕がいけなかったんだろうね。僕はフロントウイングを壊してしまい、残念なことに、それでニックのレースもダメになってしまった」
ニコによると、予選のパフォーマンスは低い気温に影響されたという。それが、彼の履くブリヂストンタイヤにはよくなかったということだ。
「土曜日は気温が低かった。もし、もう少し暑ければ、間違いなく助けになったはずだ。あれは低温にはとても敏感なんだよ。トラフィックもあって、あるコーナーでちょっと早くブレーキを踏みすぎた。最初の周回はそれでダメだったんだ」
「僕らには、まだちょっと足りないところがあると思う。たぶん、空力がね。去年は、ものすごく大きな差がついていた。差は詰められたと思うけど、他チームも進歩しているからね。それに関しては、僕らはまだ少し遅れを取っていると思う。それが、僕らが改善していく必要のある領域だろうね」
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