今週末、F1世界選手権の第2戦がマレーシアで行われる。開幕戦バーレーンGPを終えたチーム・マクラーレン‐メルセデスは、サキールで見せたMP4-21の速さに磨きをかけることを目指している。
バーレーンでは予選で不運なトラブルに見舞われたキミ・ライコネンは、マレーシアではまず好グリッドを狙っていきたいと考えている。
「バーレーンではMP4-21がコンペティティブなマシンだということを証明できたんじゃないかな。レース中の大半は他のマシンに比べて燃料が相当重かったのに、それでも速かったからね。マレーシアでは、バーレーンより良い予選セッションにしたいと思っている。そうすれば、バーレーンでの最終結果を上回れるはずだ」
「セパンでのマシンのセットアップについては、メインストレートのような全開に達する高速部分での効率を取るか、ターン1の複合コーナーやターン14、15あたりの低速コーナーでのグリップの良さを取るかで、妥協することになる。コースの部分部分、例えばS字なんかは走っていても最高だよ。いいラップタイムを刻むためには、そこで本当にプッシュしなくてはならないんだ」
「バーレーンの後は、リラックスすることや暑いコンディションの中でトレーニングすることに数日間を費やした。汗になって失われる分を補うために、水分をたくさん取ることにも慣れようと思っている。脱水状態は、集中力のレベルや筋力、持久力に影響するから、そうならないようにトレーナーについてもらっている」
「マシンについては、マレーシアでの高温対策のために改善を加えなくてはならないと思う。例えば、MP4-21のエアインテークをより大きなものにするだろう」
ファン‐パブロ・モントーヤは、バーレーンでの5位に続く連続入賞を狙っている。
「今週末のマレーシアGPは本当に楽しみだよ。セパンは走るのが大好きなサーキットだし、自分のドライビングスタイルにも合っているから、バーレーンよりもいいセットアップを見つけ出し、その結果としてさらにポイントが取れたらと願っている」
「コースも各コーナーも広さが十分なので、オーバーテイクのチャンスもいくつかある。最たるチャンスはターン15だと思うけど、トラクションが優れていなくてはそのチャンスも活かせないけどね。他のコース特性は、メインストレートの終わりにある複合コーナーなどの勾配の変化や、異なる傾斜角があるところだ」
「もちろん湿度も重要な要素だよ。マレーシアでのレースは、肉体的にもすごく厳しい。コクピットの中はひどい暑さで、その温度は50度にも達するし、レースを走りきるだけで最大4リットルもの水分を失う。それに、いつでも雨の降りやすい熱帯性気候らしく、ほとんど天候が予測できないんだ。特にマレーシアで雨が降るとなれば、本格的に降るからね!」