今シーズン末にレッドブル・レーシングとの現行の契約が切れるデイビッド・クルサードが、来季の残留を強く希望している。来季はエイドリアン・ニューエイが一から携わったマシンを走らせることになるからだ。
クルサードは、マクラーレンを離れて2005年シーズンからレッドブル・レーシングに加入した。昨年レッドブルは、その前年度に総合2位に輝いたBARホンダに、わずか4ポイント差のコンストラクターズ選手権7位と健闘している。
レッドブルでの2年目のシーズンを目前にクルサードは、1月にマクラーレンから同チームへの移籍を果たしたトップデザイナー、ニューエイによってアドバンテージがもたらされるのを見たいという。
ニューエイは、フェラーリ・エンジン搭載の新車RB2の初期設計に携わることはできなかったが、マクラーレンとウイリアムズの両チームで優勝マシンを創出してきた彼なら、この一年の間にもレッドブルの競争力アップに貢献してくれるものと期待がかかっている。クルサードは、ニューエイが新車の製作を監督する2007年にぜひチームにとどまっていたいという。
「エイドリアンはさまざまなF1優勝車の製作に携わっており、そのマシンの合計優勝回数は100回を超える」とクルサードは、BBCスポーツの取材に対して答えた。
「だから、必要な材料と支援さえ差し出せば、彼は競争力あるパッケージを作り出してくれるはずだ」
「2007年、エイドリアンの影響力が強く及んだレッドブルに残れることを願っている。もちろんエイドリアンが仕事をしてきた諸チームのすべての成功が彼のおかげだったわけではないが、その車の設計は彼によるものだ。しかしそれは一人の努力では叶わない。周りを固めてくれる仲間がいてこそだった」
「しかし僕はそこに現状改善を期待せずにはいられない。それこそが投資の裏にある論理だ。2〜3カ月のうちに僕らはその影響力を感じ始めるだろうが、もちろん来年が最大のステップの年になるのだろう。彼が完全に設計するパッケージが導入されるわけだからね」