世界中のF1ファンから注目を浴びる開幕戦バーレーンだが、その中に、決勝ではなく金曜日のテストセッションに注目している国民がいる。ポーランドの人々だ。ポーランド出身のロバート・クビカが東ヨーロッパ初の公式サードドライバーとして、バーレーンのサーキットでF1デビューするためだ。
ワールドシリーズbyルノーのチャンピオン、クビカは、1995年以来11年ぶりにテストドライバーという役目を果たすことになったものの、BMWザウバーからのF1デビューを楽しみにしている。
「週末をとても楽しみにしている。僕にとっては、色々と学ぶことが多いだろう。だからこそ、1995年以来決勝に出場せずレースに参加するというこの機会は重要だ」
F1カレンダーの多くのトラックでレースを走ったことがあるクビカは、自分を経験不足と思ってはいないが、バーレーンと、続くマレーシア、オーストラリアについては机上の論理しか持ち合わせていない。
「18のレースのうち10のトラックを知っている。ヨーロッパのすべてとサンパウロだ。開幕から続く3つのトラックは全く未経験だ。だけど、これまで僕は、いろいろなサーキットを簡単にマスターしてきた。バーレーンのトラックは、テレビとコンピュータゲームで知っているだけだけど、ゲームは楽しかったよ。とはいえ、トラックのレイアウト以外、なにも学ぶことはできなかったけどね」
かく言うクビカだが、開幕戦でのデビュー、ならびに1年を通してジャック・ビルヌーブとニック・ハイドフェルドをサポートしていくことを楽しみにしている。
「新しい仕事を心から楽しみにしている。チームに大事な情報を提供するため、全力を尽くしていきたい。この先、マシンのこともドライビングのことも、いろいろ学んでいきたい。また、GPの週末の仕事についても、新たな経験を積みたいね」