ディレクシブは3月5日、鈴鹿サーキットにおいて、今年のモータースポーツ活動を正式に発表した。今年は昨年に引き続きスーパーGT、GP2に継続参戦。さらにフォーミュラ・ニッポンにも新規参戦することになった。
また、イギリスのデビッド・プライス・レーシング(DPR)とパートナーシップを組み、GP2、フォーミュラ・ニッポンに「DPR Direxive」として参戦。ディレクシブドライバープログラムは、F1のマクラーレンとパートナーシップを組み、若手ドライバーの育成を行う。さらに元F1、現DTMのドライバーであるジャン・アレジをシニアエグゼクティブディレクターとして迎えた。
アレジは「マクラーレンのロン・デニスとは以前よりずっと知り合いだし簡単に紹介できました。最初のステップとして、マクラーレンのF1カーにディレクシブのロゴを入れました。そして若いドライバーはマクラーレンテクノロジーセンターに入れますので、フィットネスやデータなどにアクセスが可能になります。素晴らしいパートナーシップだと思います」とあいさつ。DTMにはフル参戦する傍ら数回の来日を予定している。
80年代のニッサンのCカープロジェクトや90年代のマクラーレンF1 GTRなどに携わってきたプライスも「日本とヨーロッパの技術の交換ができればいい。2つのシリーズで勝てるようになる面白いチャレンジだ」と抱負を語った。基本的にはGP2を戦い、フォーミュラ・ニッポンではコンサルタントを担当する。
またマクラーレンのBチームへの関わりについては「発表ができる時期がきたときに、きちんと話をします」(芳賀美里代表)と今回は明言を避けた。
会場にはフォーミュラ・ニッポンとスーパーGTに参加する密山祥吾、スーパーGTに参加する谷口信輝も参加した。
発表会後、アレジはフォーミュラ・ニッポン車両をドライブ。F1引退後、久しぶりのフォーミュラカーだったが、ファンの大きな声援を受けながらドライビングを披露した。